#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

東京から「農協さん」と木工作家・沖原さんの工房を訪ねて #美又PJ

こんにちは、JCEJ運営委員の赤倉です。去る9月30日、クラウドファンディングの現地イベントへの参加も兼ね「農協さん」を訪ねてきました。ここではそのときの様子をお届けします。ご参考までに東京在住の私が今回採ったルートはこちら。

往路:近所の駅 → (JR) → 羽田空港 → (飛行機) → 広島空港 → (レンタカー) → 農協さん
復路:農協さん → (レンタカー) → 木工作家・沖原さんの工房 → (レンタカー) → 広島空港 → (飛行機) → 羽田空港 → (JR) → 近所の駅

この日は始発電車で羽田空港に向かい、午前7時発のJAL253便に搭乗。定刻8時20分に広島空港に到着後、レンタカーを借りました。農協さんが位置するのは陸の孤島とも言われる島根県の美又地区。移動に車は欠かせません。カーナビに農協さんの住所「島根県浜田市金城町追原215」を打ち込み、発車。走行距離は約130キロと長く、途中サービスエリアでの休憩を2回挟みましたが、渋滞に巻き込まれることなく10時40分に農協さんに到着。合計約6時間の往路は平穏なものでした。今回は時間制約があり高速道路を使いましたが、時間に余裕があれば風景を楽しめる下道を使ってもよいかもしれません。

石州瓦の歴史の奥深さに魅了される

さて、この日のイベント「建物見学会と赤瓦のまち歩き」は地理教員・阿部志朗先生(島根県立大田高校)によるナビゲーションで進行。

readyfor.jp

ブラタモリの様相を呈した先生の講義手法に参加者一同惹き込まれ真剣なまなざし。博識かつ熱のこもったトークのお陰で過去に想いを馳せることができた私も、追原、そして石州瓦の歴史の奥深さにすっかり魅了されてしまいました。阿部先生、ありがとうございました!

建物見学会と赤瓦のまち歩きのひとこま。

イベント終了後に向かったのはクラウドファンディング返礼品の作成にご協力いただく木工作家・沖原さんの工房なのですが、ここで暗転。カーナビに打ち込んだ、HPに掲載されている住所が誤っていたようで、異なる場所に突き進んでいたのです。車を止めスマホを確認すると(山中はキャリアの電波状態が悪く気付くのが遅れました)、田中輝美さんから「浜田市 弥栄支所」を目指せばよい旨のアドバイスが届いていました。その住所を調べカーナビに入力すると…全くことなる場所を指し示し、しばし愕然とします。ルートを変更し、気を取り直して再出発。途中雨が降ってくるもなんとか辿り着いた私を、沖原さんは温かく迎え入れてくれました。

これから沖原さんの工房を目指される方、カーナビには「浜田市 弥栄支所」の住所「島根県浜田市弥栄町長安本郷542-1」を打ち込むことを強くお勧めします。その向かいにある川を渡ったところに、沖原さんの工房はあります。

木工の世界は奥深い

工房見学で私の目を奪ったのは室内に配置されている工具・工作機械の数々。作りたいものを妥協なくつくるため、用途が同じでも利用シーンが異なる工具を使い分けるために国内外から集められたそうで、沖原さんの強いこだわりを感じます。この日は実際にそれら工具・工作機械が巧みに操られ、木皿が形作られていく様子を見せていただきました。

続けてアトリエ見学。木の香りに包まれ、北欧を感じさせてくれる空間に配置されているのは沖原さんが製作された木工作品と沖原さんが収集された家具や工芸品、家電の数々。ここで仕事ができれば捗るだろうな…。アイスコーヒーをいただきながら、一品一品、沖原さんが作品に込められた思いや工夫を語っていただきました。木工の世界、奥深いですね。

沖原さん、ありがとうございました!作品の出来上がりが楽しみです。沖原さんについてはインタビュー記事がありますので、ぜひ読んでみてください。そのこだわりのいったんが垣間見えるのではないかと思います。

jcej.hatenablog.com

17時を回ったところで帰途に就きました。20時半の搭乗まで3時間以上あり余裕あると思いきや、険しい山道。しかも雨で速度はあまり出せない。心細いなかで安全運転は心がけるも、刻一刻と近づくチェックインの〆切時間。それでも時間ギリギリでしたが何とか広島空港に到着。レンタカーを返却し滑り込みで飛行機に搭乗、無事帰宅できました。

改修後の農協さんで宿泊し温泉へ

想像以上にタフな道のりで日帰りはきつかったのですが、朗報があります。農協さんは宿泊施設としても利用できるようにしますので、オープンした暁には無理な移動はなさらず、ぜひご宿泊ください。徒歩圏内に開湯150年を超える島根県屈指の名湯、美又温泉もあります。

美又温泉入口。

クラウドファンディングは10月27日23時に期限を迎えます。江戸時代に年貢米の集積地として栄えたその場所に、昭和10年に建てられ、令和となったいまもひっそりとたたずむ「農協さん」。その活用方法を一緒に考えませんか?

readyfor.jp