#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「好き」は一人ひとりに宿っている。「小さな主語」で社会を考えたい

「突き動かされるものがあることが大事」。

毎日新聞BuzzFeedを経て独立し、独自の記事で注目を集めるノンフィクションライター石戸諭さん(聞き手はNHK足立義則さん)は、仕事に向き合う中で情熱を傾けられるものは「一人ひとりに宿っている。あなたにだってあるはずです」と、「好き」をとことん追求することの大切さを語りました。

ベンチャー企業に転職して1ヶ月。新卒で入った大手旅行代理店とは、やることも求められる役割も異なります。新卒の時のように困ったらトレーナーさんがいつでも助けてくれる環境というよりは、自分で考え、聞いて、動くことが求められる日々。あれ、忙しいし、うまくいかないな…と無表情でパソコンだけを凝視する時間が増え、余裕はゼロ。でも石戸さんの「一人ひとりに宿っている」という言葉で、自分は何にテンションが上がる?自分にも何かあるのかも!?と少し振り返ることができ、焦らなくてもいいのかもと思える時間でした。

5月31日からスタートした日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)10周年記念リレートークイベント『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビューでは、大きくメディアが変化した10年の取り組みから、ジャーナリストの未来像を議論しています。毎日続いているこのイベントも、いよいよ最終週に入ります!3週目のトークの様子を紹介します。(JCEJ運営委員:沼能奈津子)

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「好き」を求めて37歳で独立

17日目に登場したドキュメンタリー監督・記者の岸田浩和さん(聞き手は朝日新聞記者・依光隆明さん)は、冒頭の石戸さんの言葉のように、自分が本当に好きなことを追求し、37歳・未経験で映像の世界に飛び込みました。会社員として働き10年が過ぎたころ、知人から「お前、しょーもななったなー」と言われたことがきっかけで、生き方を見つめ直したという岸田さん。「とりあえず、失敗してもゼロがゼロのままだから」の精神で、キャリアを切り開いた道のりについて語ってくれました。

地域に何を残し、発信するのか

14日目の元河北新報記者でローカルジャーナリストの寺島英弥さん(聞き手はアカデミック・リソース・ガイド・岡本 真さん)は、10年間東北の被災地と向き合ってきました。「目の前のことを語らないと永久に消えてしまう」と、自らの足で歩き、取材を続けています。地域に暮らし、発信し続けるのは「被災するとこうなる、だからこうならないように伝えていく」という「先輩被災地」の責任を果たしたい想いがあるからだと語りました。

15日目の足利経済新聞・山田雅俊さん(聞き手はDANRO編集長の亀松太郎さん)は、地元足利市で地域に何を残していくのかを考えながら情報を発信しています。「地域の情報発信の仕組みをどう残していくのか」。持続可能なメディア運営をするために、書くことへのハードルを下げ、誰もが記事を描けるようなテンプレートを作成するなどの工夫を伺いました。

「社会をよくしたい」を持って仕事に取り組む 

18日目のJCEJ運営委員で通信社エンジニアの赤倉優蔵(聞き手はJCEJ運営委員・井上直樹)は、これまでのJCEJの活動で記者・エンジニア・デザイナーなどが一緒に活動する”異種混合”の場を作り続けてきました。これからのエンジニア像について、テクノロジーだけでなく社会課題解決に興味を持ち「記者と一緒に動いていける人が増えてほしい」と話しました。

19日目に登場したデザインリサーチャー・清水淳子さん(聞き手はNPO事業などに携わる田村真菜さん)は、議論を可視化する「グラフィックレコーディング 」を日本で広めた第一人者でもあります。グラレコは日本でも注目されていますが、清水さんは、単に副業としてもてはやされたり、社会課題を解決するという視点が欠如したりしている場合もあると問題提起しました。単にきれいな絵を描くだけではなく「どういった情報をどう伝えるべきかを考えていきたい」と話しました。

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私自身、やりたいことを見つけなきゃと焦っていた時期もありますが、仕事や生きていく中で通じるお話をたくさん聞くことができました。まずは「好きなことってなんだったんだっけ?」と振り返ることから始めていいのかなと、と。また、社会をよくしたいとは思いつつ、「社会」という言葉が大きすぎて正直なところよく分からなかったです。でも、まずは自分がいる場所での困りごとや、もっと良くなったらいいかも!というものに気づき、それに対して自分がどう動けるのかを考えていくことから始めようと思えました。4週目も、会社や業種には関係なく、仕事や社会に向き合う話し手が登場します。


4週目月曜日(6/21)の話し手は、わたし沼能です。旅行会社でスタディツアー等に関り、現在は地域の食を扱うベンチャー企業で新事業の企画・運営などを行っています。最終週は、JCEJ運営委員のほか、6/24(木)にはフォトジャーナリストの安田菜津紀さんが登場します。

 

チケットは、下記のリンクから購入いただけます。是非ご参加ください!
【チケット】日本ジャーナリスト教育センター10周年記念「ジャーナリスト図鑑」プロジェクト | Peatix

※次世代を担う伝えてや社会を良くしたいと考えている方に聞いて頂きたいとU29(29歳以下)のチケットを用意しています!特に年齢確認などは求めませんのでご利用下さい。

※ 6/28まですべてのトークが視聴できます。書籍つきチケットは値段が異なるものでも内容は同じですが、書籍の作成費に充てる「応援チケット」として複数用意しています。よろしければご支援いただけると幸いです。

【第4週と第5週のリレートークとゲスト】第4週はJCEJ運営委員が中心です。
6/21(月)20:00〜:地域ベンチャー企業勤務、元旅行代理店・沼能 奈津子/藤代 裕之
6/22(火)20:00〜:弁護士ドットコムニュース編集長、元地方紙記者・新志 有裕/田中 輝美
6/23(水)20:00〜:NHK、元地方紙記者、元GoogleNewsLabフェロー・井上 直樹/新志 有裕
6/24(木)20:00〜:フォトジャーナリスト・安田 菜津紀さん/日本テレビ三日月 儀雄さん/赤倉 優蔵
6/25(金)20:00〜:テキサス大学オースティン校博士課程進学予定、元通信社記者・耳塚 佳代/沼能 奈津子
6/26(土)20:00〜:ローカルジャーナリスト、島根県立大学准教授、元地方紙記者・田中 輝美/耳塚 佳代
6/28(月)20:00〜:ジャーナリスト、法政大学教授、元NTTレゾナント・藤代 裕之/JCEJ運営

当事者が「タグ」になる時代、誰もがメディアを持てるからこそ考えていきたい

「当事者っていうのが1つの”タグ”になる時代」。NPOの情報発信や困窮者向けの支援プログラム立ち上げに携わる田村真菜さんは、ソーシャルメディアの登場で増えている「当事者による発信」の課題やメディアの在り方について、さまざまな立場を経験してきたからこその視点で問題提起しました(聞き手はライター・小野ヒデコさん)。田村さんは、ニュース編集者やNPO法人ETIC.を経て、セラピストや作家としても活動。現在はNPO法人カタリバの困窮家庭にパソコンを無償貸与する活動などを通じて、当事者の支援に直接的に関わっています。

5月31日からスタートした日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)10周年記念リレートークイベント『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビューでは、大きくメディアが変化した10年の取り組みから、ジャーナリストの未来像を議論しています。

毎日を過ごしていると、目の前のことでいっぱいになってしまい「いま自分がやっていることって何につながっているんだっけ?」「目の前の仕事は、社会とどうつながっているんだろう?」と考えてしまいます。リレートークは、振り返るいい機会になっています。(JCEJ運営委員:沼能奈津子)

 

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自分も「被災者」のタグを付けていた?

冒頭の田村さんの言葉を聞いて、ヒリッとしました。それはわたしが「当事者」として自ら「タグ」をつけてきたからではないかと感じたからです。東日本大震災で被災者になりました。当時、高校の放送部として被災状況を撮り続けていたため、テレビ、新聞、ラジオなどの取材を何度も受けることになります。大好きなテレビに出られるじゃん!とはじめはウキウキし、取り上げられることで知り合いからも「なっちゃんすごいな!」と言われ、あれ、わたしすごい?となっていたと思います。

上京しても被災者であることは変わりませんでした。「レッテルを貼られた」なんて思ったこともあります。でも、実は自分から「タグ」をつけていたのではないか?と田村さんの言葉にハッとさせられました。「大変だったね、がんばってね」という言葉をかけられるのは、心地がいいんです。でも就活では通用せず、それは実力ではなかったことを学びました。

状況を知ってもらいたいという想いから、当事者として発信をした経験もありますが、それによって「発信しづらい当事者も出てくる」という田村さんの言葉を聞き、良いことばかりではなく、発信をした先の影響なども、誰もがメディアを持てる時代だからこそ考えていきたいと思いました。

問いを立て続けられるか

7日目に話し手として登場したのは、スマートニュースの藤村厚夫さん。聞き手のノンフィクションライター・石戸諭さんからは、「ニュースの中でいいものをすくい出していくことについて語り合うことが、ここ10年間でほとんどなかったんじゃないですかね」と自身の反省も含めた問題提起がありました。藤村さんは「事実が基盤になっているべきだと思うんだけど、それをどう説明し、解釈し、どう伝えていくのかということの価値が重い」と応じました。

8日目は、Yahoo!知恵袋の生みの親で、現在は図書館づくりに携わる岡本真さん(聞き手は社会学者・開沼博さん)が登場。岡本さんは、図書館300館に自ら足を運び、現場を見ることにこだわってきたといいます。「量は重視する。足で稼ぐ。優れているものを見るだけでなく、残念な事例を見ることも必要」と、愚直に続けることの大切さについて語りました。また、ジャーナリストは「文章屋さんではない」と言い切り、「問いを立て、持ち続けられる」のがジャーナリストだと話しました。10日目の朝日新聞依光隆明さん(聞き手は沖縄タイムス・与那覇里子さん)は、40年の記者経験の中で、常に「論とファクトを分けることを心がけている」と述べました。

 

着眼点は誰もが持てる

10日目の香港在住コラムニストの富谷瑠美さん(聞き手は足利経済新聞編集長・山田雅俊さん)は、「ジャーナリストとは?」の問いに「自由に発信し、責任をもてる人」と答えました。アクセンチュア日経新聞電子版、リクルートを経て、コンサルとしてのビジネス経験、ネットメディアの運営といったスキルや考え方を身に付けてきた富谷さん。「ジャーナリストがどうやって育っていくのか?」というJCEJ運営委員新志からの質問には、「専門性とか好きなものが先にあって、あとから記事でどう書くのかとかファクトチェックをどうするのか、そういう方向から行くのがいいかもしれないですね」と回答しました。

11日目に登場したのは、データビジュアライゼーション実務家/研究者の矢崎裕一さん(聞き手はJCEJ運営委員赤倉)。データは公開されているからこそ「独自の着眼点を持って、可視化を使って発信して」みることで、「反応をしてもらえたり面白くなってきたりする」。「着眼点は誰もが持つことができる」と、小さいことから始めてみるのが大切だと語ってくれました。敷居が高いと思われがちなデータの扱いについて「データと仲良くなれればいいですね」と赤倉が述べました。

ゲストの皆さんが一度立ち止まり、10年を振り返ることで見えてくる課題や今後の可能性を聞いていると、振り返ったからこそ「良くしたい」が生まれ、社会をよくするためのエッセンスになるのではないかと思いました。

いよいよ折り返し地点に来たJCEJリレートーク。3週目の月曜日(6/14)の話し手は、『ルポ 百田尚樹現象』などで知られるノンフィクションライター・石戸諭さん。6/15(火)以降もフォトジャーナリストの安田菜津紀さんなど、多彩なゲストを迎えてお送りします!チケットは、下記のリンクから購入いただけます。是非ご参加ください!

【チケット】日本ジャーナリスト教育センター10周年記念「ジャーナリスト図鑑」プロジェクト | Peatix

6/28まですべてのトークが視聴できます。書籍つきチケットは値段が異なるものでも内容は同じですが、書籍の作成費に充てる「応援チケット」として複数用意しています。よろしければご支援いただけると幸いです。

 

<3週目の話し手 / 聞き手 / 進行(JCEJ運営委員)>
• 6/14(月)22:00〜:ノンフィクションライター・石戸 諭さん/NHK・足立 義則さん/藤代 裕之
• 6/15(火)20:00〜:ローカルジャーナリスト(元河北新報記者)・寺島 英弥さん/アカデミック・リソース・ガイド・岡本 真さん/田中 輝美
• 6/16(水)20:00〜:足利経済新聞編集長・山田雅俊さん/DANRO編集長・亀松 太郎さん/新志 有裕
• 6/17(木)20:00〜:ドキュメンタリー監督・岸田 浩和さん/朝日新聞記者・依光 隆明さん/井上 直樹
• 6/18(金)20:00〜:フォトジャーナリスト・安田 菜津紀さん/日本テレビ・三日月 儀雄さん/赤倉 優蔵
• 6/19(土)10:00〜:デザイナー・清水 淳子さん/作家、NPO支援・田村 真菜さん/耳塚 佳代

ジャーナリストは「誰かを幸せにする仕事」/ メディア激変の10年から未来を語る

「誰かを幸せにする仕事だと思います。 誰かが幸せになるためにジャーナリストという仕事をしているんじゃないかなと思います」

 5月31日からスタートした日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)10周年記念リレートークイベント『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビューでは、大きくメディアが変化した10年の取り組みから、ジャーナリストの未来像を議論しています。

4日目の沖縄タイムスの與那覇里子さん(聞き手ドキュメンタリー監督岸田浩和さん)は「ジャーナリストとは?」という質問に冒頭のように回答しました。

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 調べて伝えることで社会課題を解決する

1日目のNHK足立義則さん(聞き手はスマートニュースの藤村厚夫さん)は、マスメディアへの志望者が減っていることに触れながら「調べて伝えることで、社会の課題を解決しましょう、という人はもっともっと増えていってもらいたい。そうしていかないと、この社会は、必ず大災害であったり、不安をおよぼす事件や事故があり、ひどいことが起きてしまう。そこで生き抜いて、大切な人を救うために、専門性であったり、伝わる言葉を持つこと、個人の発信力を持つスキルや志を持つ。その姿がジャーナリストであってもらいたいです」と話していました。

これからのジャーナリストは長距離走

3日目のDANRO編集長亀松太郎さん(聞き手はコラムニスト富谷瑠美さん)は「組織でニュースを伝えるよりも、個人でどんどん伝えてしまう。それが行き過ぎて炎上したり、フェイクだと言われたり」などここ10年の変化やそれに伴う懸念が語られました。 2日目の社会学開沼博さん(聞き手はローカルジャーナリストの寺島英弥さん)からは「いかに教訓を残したり、検証したり、記録・記憶を保存したりするのか。長期的に問題を扱う視点をどういう風につくるのか」とこれからのジャーナリストは長距離走的な取り組みが必要だと指摘がありました。

新しいことを吸収し続けること

 5日目の日本テレビ三日月儀雄さん(聞き手はデータ可視化の実務家矢崎裕一さん)は、新聞記者からYahoo!ニュースの編集者、そしてテレビ局へと活躍の場を変えていったことを踏まえながら、ジャーナリズムと関わり・支える上では「新しいことを吸収し続けること」「稼がなきゃいけないというのを実現したい」が重要と話していました。

JCEJでジャーナリストへの道がひらけた

6日目のライターの小野ヒデコさん(聞き手はデザイナーの清水淳子さん)が新卒で入ったのは自動車メーカーでした。ブログを書き続け、ノンフィクションライターとして活躍している石戸諭さん(6月7日に登場。当時毎日新聞)から誘われたJCEJのジャーナリストキャンプに参加し、ジャーナリストへの道がひらけたことを紹介。「(取材先の)家まで行ってピンポンする。怖いんですよね。取材の怖さやそこの恐れは痛感しているので、話を聞くことは怖い」と組織に属さずにノウハウを蓄積していく中で経験した葛藤を語りました。

皆さんからは共通して、真剣に発信や社会に向き合う姿を感じ、とっても勉強に刺激になる、濃厚な1週間でした。ゲストの皆さん、ご協力本当にありがとうございました。伝えることを仕事としていても、そうでなくても、社会を少しでもよくしたいと思っている方がいたら、ぜひ一緒に聞いて、考えていけたらと思います。来週も引き続きゲストの皆さんとかたくなりすぎないわいわいとした雰囲気で進めていきますのでお楽しみに!(JCEJ運営委員:沼能奈津子)

<2週目の話し手/聞き手/進行>

  • 6/7(月)13:00〜:藤村 厚夫さん/石戸 諭さん/藤代 裕之
  • 6/8(火)20:00〜: 岡本 真さん/開沼 博さん/田中 輝美
  • 6/9(水)20:00〜: 富谷 瑠美さん/山田 雅俊さん/新志 有裕
  • 6/10(木)20:00〜: 依光 隆明さん/與那覇 里子さん/井上 直樹
  • 6/11(金)20:00〜: 矢崎 裕一さん/赤倉 優蔵
  • 6/12(土)13:00〜: 田村 真菜さん/小野 ヒデコさん/耳塚 佳代

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【JCEJ『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビュー開催概要】

■開催日時:2021年5月31日(月)から6月28日(月)までの月曜から土曜に毎日実施します。リアルタイムの実施で、アーカイブはありません。

■会場:オンライン会議ツールZoomのウェビナーを利用します。

■ご参加方法:チケットを購入いただいた方に、事前にZoomのURLをお送りいたします。

■参加チケット: 視聴チケットは3,500円、視聴&書籍1冊付き(送料含む)チケットは5,500円です。 視聴のみとリレートークをまとめた書籍「ジャーナリスト図鑑」1冊つきのチケットがあります。書籍つきチケットは値段が異なるものでも内容は同じですが、書籍の作成費に充てる「応援チケット」として複数用意しています。よろしければご支援いただけると幸いです。
■チケットはPeatixからご購入いただけます→:https://jcej10th.peatix.com/

 

 

5/31スタート!設立10周年を記念したリレートークイベント『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビュー

多彩なゲストと共に未来のジャーナリスト像を話し合う1ヶ月。

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は多くの皆さんに支えられて10周年を迎えることができました!それを記念して、JCEJの活動に関わってくれた皆さんと一緒に未来のジャーナリスト像を考えるリレートークイベント『ジャーナリスト図鑑をつくろう!』公開インタビューを5月31日(月)から1ヶ月間にわたって開催します。

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JCEJは、2011年2月にアカデミック・リソース・ガイド(ARG)の岡本真さん、スマートニュース(当時ITmedia)の藤村厚夫さん、(当時Yahoo!JAPAN)三日月(伊藤)儀雄さんによる3連続講座を皮切りに活動をスタートしました。

直後に東日本大震災が起き、東北での活動を行いながら、「ジャーナリストキャンプ」や「ジャーナリズム・イノベーション・アワード」などのイベント、復興庁と連携した東北でのローカルジャーナリストの育成講座、「フェイクニュース調査のフィールドガイド」や「ローカルジャーナリストガイド」などの冊子制作に取り組み、ジャーナリストの「個」としての多様性と質向上のために種をまいて来ました。

今回、10周年を機に、JCEJの活動に関わってくれた方々と一緒に未来を議論する機会をつくりたいと1ヶ月連続のトークイベントを企画しました。「ジャーナリスト図鑑」として冊子にまとめる予定です。

【番組表】 1ヶ月のリレートークの話し手と聞き手は以下のようになっています。ご期待ください! 

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【開催概要】

■開催日時:2021年5月31日(月)から6月28日(月)までの月曜から土曜に毎日実施します。リアルタイムの実施で、アーカイブはありません。

■会場:オンライン会議ツールZoomのウェビナーを利用します。

■ご参加方法:チケットを購入いただいた方に、事前にZoomのURLをお送りいたします。

■参加チケット:視聴チケットは3,500円、視聴&書籍1冊付き(送料含む)チケットは5,500円です。 視聴のみとリレートークをまとめた書籍「ジャーナリスト図鑑」1冊つきのチケットがあります。書籍つきチケットは値段が異なるものでも内容は同じですが、書籍の作成費に充てる「応援チケット」として複数用意しています。よろしければご支援いただけると幸いです。
■チケット購入:https://jcej10th.peatix.com/

 

 

 

世界に拡散した本庶佑さんの誤情報に連携して対応、ファクトチェック最前線

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は11月7日、フェイクニュース対策などを行う「ファーストドラフト(First Draft)」のアジア太平洋地域(APAC)ディレクターのAnne Krugerさんと、インドでソーシャルメディアメッセンジャーアプリの誤情報分析を行っているフリージャーナリストのPamposh Rainaさんを招いて、オンラインセミナー「国境を超えるフェイクニュース:APACのファクトチェック最前線」を開催しました。海外では誤情報の拡散を防ぐために何が行われているのか、事例紹介とともに、様々な意見が交わされました。

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右からインドのフリージャーナリストPamposh Rainaさん、「ファーストドラフト」アジア太平洋地域ディレクターのAnne Krugerさん、JCEJの耳塚佳代

世界に拡散した本庶佑さんの誤情報

オンラインセミナーでは、AnneさんとPamposhさんから、自身の取り組みや事例解説が行われました(事前に録画)。

Anneさんは、「ファーストドラフトのミッションは、害のある情報からコミュニティを守ることです」と語ったうえで、世界中のジャーナリストが参加する事実検証のプロジェクト「クロスチェック」の取り組みを紹介しました。

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Anne Krugerさん

最近の国際的なファクトチェック事例として、新型コロナウイルス関連の誤情報を挙げました。ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんが、「新型コロナウイルスは中国で人為的に生産された」と発言したという誤情報が、オーストラリアとインドで、ワッツアップ、フェイスブックツイッターで流れたというものです。オーストラリアでは、コロナウイルスに関する検索ワードのトレンドでこの話題がトップ入りしました。本庶さんに関するニュース報道はなく、なぜ検索しているのか調査すると、暗号化されたチャットアプリで流れてきた情報を検索していました。

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世界に拡散した本庶佑さんの誤情報(Anne Krugerさんの発表資料より)

この誤情報は、その数日後に、イギリスのテレビ番組の関係者が、自身の530万人のフォロワーに上記のような画像をツイートしましたが、国際的に連携しているメディアパートナーたちとの協力により、イギリスでもすぐにファクトチェックが実施されました。

米Institute for the futureの研究によると、誤情報の報道に関する必要なトレーニングを受けているのはジャーナリストの14.9%だけで、オーストラリアでも14.1%にとどまっています。トレーニングを受けていたとしても、1年に3日間かそれ以下、という短い期間です。

Anneさんは、地域の文脈に合わせたトレーニングの必要性を指摘したうえで、「ファーストドラフトは、知識やリソースを提供する『教える側』を育てるプログラムも行っています。地域の専門家と連携することが大切になってきます」と話していました。

インドでは宗教がらみの誤情報も流れる

次に登場したPamposhさんは、インドでは、22の公用語に加えて、複数の方言も話されているという同国特有の課題があることを指摘しました。さらに、安価なスマートフォンや4Gのネットワークが整備されたことで、ソーシャルメディアを扱う企業が進出している一方、ユーザーが情報の正確性を気にしていない問題があるといいます。「偽情報を拡散することで、暴力、時には人の死につながることを理解していない」と警鐘を鳴らしました。

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Pamposh Rainaさん

例として、3年前に起きた誤情報の拡散を挙げました。ある地域で、子どもの誘拐が起きているという噂がワッツアップなどで拡散し、暴力やリンチ事件が起きたというのです。

この地域では、歴史的に子どもの誘拐が起きていたため、部外者に対する警戒感が強く、噂を受けて、部外者に対するリンチが起きました。しかし、流れた情報は、インド国外で撮影された子どもの死体画像に、「子どもたちを守れ」というナレーションが入ったものでした。この事件を機に、インドのジャーナリストたちが、誤情報が深刻な問題だと認識するようになったそうです。

また、新型コロナウイルス関連で、当局が、感染が広がったのは国内外の数千人のイスラム教徒がニューデリーで開いた集会だと主張し、SNSやメッセージアプリは、インドでは少数派であるイスラム教徒を攻撃する動画であふれたという問題も挙げました。

宗教的な集まりで、イスラム教徒たちが、食器をなめたり、素手で食事をしたりする写真が、「ウイルスを付着させている」として広まりましたが、この画像自体は2018年からネット上にあり、新型コロナウイルスとは無関係のものだったそうです。Pamposhさんは、「政治・宗教的に分断が深まるインド社会では、最前線で戦うファクトチェッカーやジャーナリストの仕事はより複雑になります」と語っていました。

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イスラム教徒に関する誤情報が広がった(Pamposh Rainaさんの発表資料より)

インドでは、ファクトチェックの取り組みとして、多数のファクトチェッカーが参加するワッツアップのチャットグループが作られ、言語や文化に関する知識を補いあいながら、取り組みを進めています。

ただ、ワッツアップのような暗号化されたメッセージアプリでの誤情報対策は発展途上で、ワッツアップの運営側も、ユーザーが実際に見た情報を報道機関のアカウントに直接送ることのができる「ティップライン」という仕組みを作るなど、徐々に対策が進みつつあります。

アメリカ大統領選、誤情報の拡散を止めに効果

オンラインセミナーではその後、JCEJ運営委員の耳塚佳代の司会による、リアルタイムでのQ&Aセッションになりました。まず、ファクトチェックの効果があった事例がテーマとなり、Anneさんは、オーストラリアで行っていたアメリカ大統領選挙のファクトチェックを紹介しました。

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JCEJ運営委員の耳塚佳代

それは、ジョー・バイデン候補(当時)のディープフェイク(人工知能などの高度な合成技術を用いて作られる、偽の動画)です。バイデン候補が集会で、「こんにちは、ミネソタ」と呼びかけたにもかかわらず、背景はミネソタからフロリダにすり替えられていました。バイデン候補が、自分のいる州を間違えているとして、動画が広まりました。

しかし、バイデン陣営から公式動画をもらって確認したところ、誤りがわかったそうです。フロリダは暖かいはずなのに、バイデン候補が寒そうにしていたことなども手掛かりになりました。ファクトチェックを行うことで、拡散は比較的早く止まったといいます。

一方、Pamposhさんは、新型コロナウイルスパンデミックについて、「ベジタリアンはコロナにかからない」「スパイスがきく」といった食に関する誤情報が溢れていて、政治問題などをウォッチしていたインドのファクトチェッカーたちが、すぐに切り替えて対応したことによって、拡散を食い止める効果があったそうです。

報じられることで広まってしまった「Momoチャレンジ」のデマ

また、ファクトチェックがうまくいかないケースを考える上で、耳塚は、ファクトチェックなどで間違いを指摘されても、自分の価値観と異なる情報を信じずに、さらにその価値観を強めてしまう「バックファイア効果」が起きる懸念を挙げました。

これに対し、Anneさんは、「すぐにファクトチェックすると、逆に誤情報がもっと拡散してしまう。遅すぎると逆にゾンビのように蘇ってしまう」と、発信タイミングの難しさを語ったうえで、2018年から19年にかけて、10代の若者の間で広がった捏造コンテンツ「Momoチャレンジ」の例をあげました。

これは、Momoという、日本人アーティストの作品画像(目の飛び出た女性の画像)を使った謎の存在が、YoutubeSNSで子供たちに自殺するように指示しているというデマです。もともとは限られたコミュニティでシェアされていたものですが、ファクトチェックの記事が出ることで、逆に親たちが不安になり、さらにデマが拡散されてしまったそうです。(補足:Guardianの記事によると、英国では、地元紙や大手メディアが報じ、英国の北アイルランド警視庁が注意を促すコメントを出したことで、噂に信憑性を与えてしまい、さらに拡散したそうです)

www.theguardian.com

伝わりやすいフォーマットを考えることが必要

また、今後の課題について、2人に聞いてみたところ、ファクトチェックの表現方法をめぐる問題が指摘されました。

Anneさんは、読者は記事の本文を読まず、見出ししか見ないことが顕著だとして、見出しにこだわることの必要性を挙げました。「噂があることをヘッドラインで繰り返すと、それが事実のように見えてしまう」と語っています。具体的には、Twitterで紹介する際には、シンプルな見出しにすることや、注目されるようなビジュアル面での工夫が必要だとのことです。

一方、Pamposhさんも、「ファクトチェックのフォーマットをクリエイティブに考える必要がある」として、フォーマットを見やすく、シンプルにする、リンクを入れ込むといった工夫をすることで、読者が「こういう情報を見たけど、間違っていた」とシェアしやすくなると説明しました。「メディアリテラシーの視点も入れて、どうすれば伝わりやすいかを考えることが必要です」と語っていました。

(まとめ:JCEJ運営委員・新志有裕)

オンラインセミナー「国境を超えるフェイクニュース:APACのファクトチェック最前線」を開催します

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)では、フェイクニュース対策などを行う「ファーストドラフト(First Draft)」のアジア太平洋地域(APAC)担当者らを招いたオンラインセミナー「国境を超えるフェイクニュース:APACのファクトチェック最前線」を11月7日(土曜日)19時30分から開催します。

開催日時: 11月7日(土曜日)19:30〜20:30

主催: 日本ジャーナリスト教育センター (JCEJ)

参加費:無料

スピーカーと内容

Anne Kruger:日本に関連するフェイクニュースが、オーストラリアなど海外で拡散している事例
Summer Chen:市民と連携したファクトチェックの事例
Pamposh Raina : インドにおけるコロナウイルス関連の事例、モディ政権下でのジャーナリストへの圧力とファクトチェックへの影響

司会: 耳塚佳代:日本ジャーナリスト教育センター

進行: スピーカーからの情報提供、ディスカッション、質疑 プレゼンや質疑は英語で進行しますが、日本語への翻訳を行う予定です。


スピーカーのプロフィール

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Anne Kruger:ファーストドラフト(First Draft )APACディレクター 。CNN香港、ブルームバーグTV、ABCなどで国際ジャーナリストやアンカーを務める。Cyber News Verification Labの設立者で、ユネスコアジアの2019年連邦選挙CrossCheck Australiaを監修。InternationalFact-Checking Network(Poynter)の評価者、Google NewsInitiativeのトレーナー。

  

 

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Summer Chen:台湾ファクトチェックセンター編集長。2020年台湾総統選挙や、新型コロナウイルスパンデミックに関連する事実検証プロジェクトを主導。2019年よりファクトチェッカーとして活動。元新聞記者。

 

 

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Pamposh Raina :フリージャーナリストとして、政治、ジェンダー、子供の権利などのテーマでニューヨーク・タイムズやAPFに寄稿。インドでのソーシャルメディアメッセンジャーアプリの誤情報分析を行う。ジャーナリズムとテクノロジー分野のコンサルタント会社Fathmのリードを務めている。

 

 

多数の申し込みありがとうございました。申込みは締め切りました。

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報道を通じて拡散したトイレットペーパー不足の誤情報、「報じない勇気」を持てるか コロナとメディアのあり方議論

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は Google ニュースイニシアティブの協力で10月5日、「新型コロナウイルス情報とメディアの信頼」と題して、オンラインセミナーを開催しました。パネルディスカッションでは、新型コロナウイルスの報道をめぐり、世界各国で共通して起きている課題などが議論されました。(JCEJ運営委員・新志有裕)

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パネルディスカッションの模様

セミナーでは、アジア太平洋地域7カ国で実施された「メディアへの信頼」の調査(一般公開なし)を報告。香港大学ジャーナリズム・メディア研究センター副教授の鍛治本正人さんが、調査結果の分析を解説しました。

さらに、専修大学教授で、ジャーナリストの澤康臣さんは、英国オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所の「デジタルニュース報告書2020」から、日本のニュース信用度について解説。ニュース信用度は世界的に少しずつ低下する中、日本でも2017年の43%から、徐々に下がり、2020年は37%になったことや、日本では他国と異なり、ニュースを知るための手段として、TwitterFacebookを凌駕していることなどを報告しました。

その後のパネルディスカッションでは、調査結果の見方や、日本の報道の特徴などについて、様々な意見が交わされました。

若者が右・左両方の情報を見ている、ということの意味

進行役のJCEJ運営委員・耳塚佳代が、今回の調査について、ニュース消費者の複雑な態度を浮き彫りにしているのではないかと問題提起しました。自身が現在留学で滞在しているアメリカを見ても、「デマを信じるのは若者」という一面的な見方ではなく、高齢者が誤情報を拡散しているという見方や、極右の陰謀論者が、政治的に右・左関係なくニュースをチェックしているという見方があるからです。

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耳塚佳代

鍛治本さんは、「いろいろな研究結果をみても、トピックによって全然違う。政治問題は年齢が上になればなるほど、誤情報を信じやすい、若者の方が右・左の情報を見ているという調査結果がアメリカではあります。でもコロナは逆で、若者の方がだまされやすいという研究もあります」と指摘。

 さらに、「若者は右の情報も左の情報も両方見ている」という調査結果についても、さらに詳細に分析すると、右の人は左の情報を攻撃するためにみている場合もあり(逆も同様)、「両方に接しているからバランスのとれた見方をしていると一概に言えるわけではない」と話しました。

香港でも日本と全く同じことが起きた

また、トイレットペーパー不足が世界中で起きたことを踏まえ、報道機関が誤情報を拡散することの副作用についても話題になりました。

鍛治本さんは、日本で2月末にトイレットペーパー不足の情報が広がる3週間前、香港でも全く同じ現象が起きており、政府、大手のスーパーマーケットチェーンなどが、在庫は十分にあるという情報を発信したものの、買い漁る現象は止まらなかったことを説明しました。同じことは、シンガポールやオーストラリアなどの各国でも起きました。そこにあったのが、報道機関が「消費者が列を作っている」「どこの店でも売り切れ」などというニュースを流し、ソーシャルメディアで拡散されたという構造だといいます。

 鍛治本さんは、困難なことだとわかりながらも、報道機関に対して、「無視する勇気」「飛びつかない勇気」が必要だと語っていました。

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鍛治本正人さん

異様なまでの匿名社会になっている日本のソーシャルメディア

さらに、TwitterFacebookを凌駕しているといった日本の特殊性についても話が及びました。

澤さんは、「ソーシャルメディアの使い方が異常なほど匿名よりになっている」ことが最も特徴的で、日本のニュース利用者は、シェアやコメント、いいね!を押すこと自体が非常に少ない国だと解説しました。

参加者から、そのような日本特有の行動特性があるにも関わらず、実際にシェアされているニュースは党派性が強いもの多いことについての質問が出ました。これに対して、澤さんは、「ロイターレポートのアンケートでは党派性を嫌う傾向が出ていて、シェアされているものは数少ないシェア好き」であり、「強めに意見を言いたい」マイノリティが存在していることを説明しました。

また、日本は感染者数の速報合戦が起きている、という参加者の指摘に対して、澤さんは「市民がいまどうなっているのかを考えうる材料があることは重要」としつつも、「そこにリソースを割きすぎじゃないかという議論はある」と語りました。

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澤康臣さん

どうリテラシーを高めていけばいいのか

どのようにしてメディアリテラシーを高めればいいのか、という参加者からの質問もありました。鍛治本さんは、メディアの人間が学校などに出向いて子どもたちに語る取り組み(例えば、日本では新聞業界のNIEなど)について、次のような見解を語りました。

「メディア側のニュースはこうやって作ってるんだよ、報道は一生懸命だよ、ということと、これだけやっているからもっと信じてくださいよ、という姿勢が透けて見えることも多い」

取り組みが成功したかどうかのバロメーターとして、どれだけそのメディアを見るようになったかを計測することは「ちょっとおかしいのではないか」と指摘しました。

さらに、「知識を高めるような報道をすることが一義であって、信じてもらえるかどうかはその次です。信用や信頼は感情的なもので、理性ではありません。政治家の発言でも、『あの人なら信用する』とか、『1個や2個発言を間違っても気にしない』という人は多い。信用の度合いと情報の精度にギャップがあります。それを踏まえた上でのメディアリテラシー教育だと思います」と語りました。

 

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