#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

地域で愛される建物にみんなで新たな命を吹き込みたい。クラウドファンディングスタートしました! #美又PJ

取得した地元にある旧農協(旧美又信用購買販売組合)の再活用に向けて、クラウドファンディングが始まりました!タイトルは「島根県美又地区 地域で愛される建物にみんなで新たな命を吹き込みたい」。築86年の「農協さん」を共存同栄のシンボルに生まれ変わらせるプロジェクトです。

期間は約2ヶ月間、11月27日(金)23:59まで、目標500万円で、All or  Nothing 方式(達成しないと集まった支援金を受け取ることができない)となっています。

readyfor.jp

「共存同栄」の理念を大切に、全国各地の仲間と出会う

私たちが建物の改修を検討していく中で大切にしたいと考えたのが、建物の正面中央に掲げられている「共存同栄」です。ともに助け合い、繁栄していこうという「共存同栄」は信用購買販売組合の理念です。

そこで、支援いただいた方にお届けするリターンは、地元島根県を中心に活躍するデザイナーやクリエイターと新たに開発してお届けします。特徴的な建物のイラストにした絵葉書やエコバッグ、「共存同栄」マークをモチーフにしたステッカーやマグカップなどです。

プロジェクトのゴールは、この建物を守ることはもちろん、さらに生かしていくことです。そのためにも、最初の段階から一緒に参加し、経過を見守りながら、完成後も時代に合った新しい役割を一緒につくり育てていく、そんな全国各地の仲間と出会うためのひとつの方法として取り組みたいという思いがあります。

ぜひ住民に愛されてきたこの建物を守り、生かしていくプロジェクトに参加し、一緒につくっていってもらえませんでしょうか。  

「少しでも輪を広げたい」支援やシェア、拡散のお願い

なぜJCEJが取得したのか、そのきっかけや、どんなふうに活用しようと考えているのか、今後のスケジュール、大切に考えている理念「共存同栄」についてなど、クラウドファンディングのページに書いていますので、ご覧いただけると嬉しいです。

そしてもしよかったらご支援や、シェア、拡散にお力添えをいただけるとさらに嬉しいです。私たちが直接つながっている方以外の方々に、少しでも輪を広げていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします!

 

田中 輝美 JCEJ理事/ローカルジャーナリスト/島根県立大学地域政策学部准教授

一度失った風景は二度と戻らない。JR全線に乗るなど大の鉄道好きの私にとって、地元のJR三江線が2018年に廃止になったことが今回のチャレンジの原点です。地元に暮らす一住民としてもっと何かできることはなかったのか。悔やんでも悔やみきれない出来事でした。二度とあんな思いはしたくない。大切なものを守りたいなら、まずは自分で動くしかないと心に刻みました。とはいえ、想いだけでなんとかなるほど簡単ではないこともひしひしと感じています。ぜひ仲間の一人として輪に加わっていただけると嬉しく心強いです。

藤代 裕之 JCEJ代表理事/法政大学社会学部メディア社会学科教授

ローカルジャーナリストの活動は「共存同栄」そのものです。地域の未来のために、取材し、記録し、社会をつないでいくのが役割です。だからこそ「共存同栄」を掲げた建物が壊されるわけにはいかないと真っ先に感じました。地域に根ざして、歴史や物語を取材し、記録し、発信する、拠点としてこの建物を生かしていきたいと思います。新たなジャーナリスト活動の実践拠点を一緒につくっていきましょう。

新志 有裕 JCEJ理事/ジャーナリスト/弁護士ドットコムニュース編集長

「農協さん」を初めて訪れた時、こんなに行きにくいところに、こんなに歴史のある建物が残り続けてきたのかと、そのユニークさに心動かされました。そこに今回、新たな命をみんなで吹き込みたいと思っています。そして、山陰の名湯である美又温泉を通じて、各地から集まった人たちの繋がりがさらに深まる。そんな、新しい「共存同栄」のシンボルに生まれ変わらせるため、ぜひご協力をお願いします。

赤倉 優蔵 JCEJ理事/システムエンジニア/ITコンサルタント

1937年に建てられたこの建物に、当時の人はなぜ「共存同栄」を掲げたのだろう。 ここに集っていた人たちは、戦前何を考え、戦中何を感じ、戦後何を思っていたのだろう。 いつから、どうして、人はここに集わなくなったのだろう。 いまは山間にひっそりと佇み、かつて人々の営為を見守ってきたこの空間に、私はすっかり惹かれてしまいました。「利害が相反する立場であっても、互いに助け合ってともに栄える」、共存同栄という言葉に込められたそんな思いとともにあるこの場所を、一緒に未来へ繋ぎませんか?