#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

東北から発信「六本木にいる気持ちで」 與那覇デスクからのメッセージ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が1月から3月にかけて開催する『東北ローカルジャーナリストキャンプ』。第一線で活躍する講師陣のもと、地域のニュースを外に届けるスキルを学び、徹底的に議論する合宿を経てYahoo!ニュースへの掲載を目指します。どんな挑戦者を求めているか、東北からどんな発信を期待しているか、指導役を務めるデスク陣に伺いました。

第一弾は、沖縄から全国に向けて発信を続ける與那覇聡子さん(沖縄タイムス記者)。普段は「六本木にいる気持ちで」ニュースを発信しているといいます。

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 與那覇里子(よなは さとこ)沖縄タイムス記者):ウェブマガジン「W」編集長。デジタル技術を駆使し、沖縄戦を発信。ジャーナリズム・イノベーション・アワード 2年連続受賞。2007年、沖縄タイムス社入社。こども新聞「ワラビー」、社会部(環境、教育を担当)を担当。GIS沖縄研究室、首都大学東京渡邉英徳研究室と共同制作した「沖縄戦デジタルアーカイブ」は文化庁メディア芸術祭にも入選している。 大学在学中から、ギャルやヤンキーなどの若者文化を研究し、著書に2008年「若者文化をどうみるか」(アドバンテージサーバー)編著など。

「グソーの正月」を知っていますか。沖縄では当たり前のように使われている言葉で、あの世の正月を意味します。墓参りや料理を供えて先祖の供養をします。でも、沖縄にルーツを持つ人や文化に詳しい人を除けば、知らない人が多いはず。私が働いている新聞社ではそのまま紙面の見出しになりました。全国に届けるハードルが非常に高い記事があるのも現状です。

 

沖縄で暮らし、ニュースを発信している私は、東京・六本木にいる気持ちで仕事をすることを意識しています。本土でニュースがどう捉えられるのか、沖縄の外にいる人にも伝わるようにすることが私の役割だからです。もちろん、全国からアクセスのあるウェブでの見出しは、「あの世」に変えました。埋もれていた記事は、全国から興味を持って読んでもらえるようになりました。

 

言葉はもちろん、地方からの発信は、オールジャパンで自分事化して捉えられるようなテーマや切り口も必要です。東日本大震災という未曾有の大災害をテーマに東北は特にクローズアップされていますが、それだけでしょうか。

 

現地に足を運んで、歴史や文化を知り、人と会って話をする。そんな当たり前に思えるコミュニケーションから、自分の視点を通して、伝えたいことを見つけ、記事に落とし込み、発信していく。自分自身、取材相手…触れ合う人たちと正直に、素直に向き合い、情熱を持って発信したいと思っているあなたと、2カ月を走りたいと思います。 

  • キャンプの参加募集は終了しました。

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本プログラムは、復興庁の「新しい東北 情報発信事業」に選定された「ローカルジャーナリスト育成講座」の一環で、Yahoo!ニュースの協力を得て行われています。地域に暮らしながら、外に情報を発信できる「ローカルジャーナリスト」の育成を通じて、東北の新しい魅力を全国に届け、ヒトやモノを動かす循環を作り出すことを目的としています。11月には、東北6県で「地域の外とつながる情報発信術」を学ぶ1日の講座を開催、延べ100人以上が参加しました。