#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「必要なのはやる気だけ」依光デスクからのメッセージ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が1月から3月にかけて開催する『東北ローカルジャーナリストキャンプ』。第一線で活躍する講師陣のもと、地域のニュースを外に届けるスキルを学び、徹底的に議論する合宿を経てYahoo!ニュースへの掲載を目指します。どんな挑戦者を求めているか、東北からどんな発信を期待しているか、指導役を務めるデスク陣に伺いました。

第4弾は、新聞協会賞を2度受賞した経歴を持つ朝日新聞記者・依光隆明さん。「ジャーナリズム」という言葉はハードルが高いと感じる人も多いかも知れませんが、「伝えたい」という強い思いと「やる気」さえあれば、キャンプで学ぶことができると話しています。

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依光隆(よりみつ・たかあき):高知新聞で社会部長などを経て、2008年12月朝日新聞入社。「be」編集部員。福島第1原発事故を追った「プロメテウスの罠」で2度目の新聞協会賞を受賞。

人々に何かを伝えたいと思うこと、ありますか?

出発点は、その「思い」です。同じ光景を見ても、思いを持つ人も持たない人もいます。持たなければそれでいいのです。伝えたいという強い思いを持ってしまったとき、それが次のステップに進むエネルギーになります。


次のステップ、これは「伝える」ための作業です。なにかを「思う」ことと、他者にそれを「伝える」ことは質が違います。伝えるためには言葉が要ります。相手に分かるような言葉です。といっても言葉を持つのは難しくはありません。慣れればできます。


難しいのはその上のステップです。何をどう伝えるか、と言えばいいでしょうか。ここでジャーナリズムという言葉が出てきます。相手に伝えるのが自分の思いだけでいいのか。では何をどう伝えればいいのか、というところからジャーナリズムはスタートします。


例えば相手の言うままにPRを書くのならすぐにできます。でも地域ジャーナリストになろうとしたら全容を見る目も必要です。同じことを書くにしても、裏を分かって書くのと、言われたままに書くのは違うのです。
というようなことを考えながら、ジャーナリストを目指しましょう。
必要なのはやる気だけです。

キャンプの詳細は以下の記事をご覧ください。

          ・キャンプの参加募集は終了しました。

 

本プログラムは、復興庁の「新しい東北 情報発信事業」に選定された「ローカルジャーナリスト育成講座」の一環で、Yahoo!ニュースの協力を得て行われています。地域に暮らしながら、外に情報を発信できる「ローカルジャーナリスト」の育成を通じて、東北の新しい魅力を全国に届け、ヒトやモノを動かす循環を作り出すことを目的としています。11月には、東北6県で「地域の外とつながる情報発信術」を学ぶ1日の講座を開催、延べ100人以上が参加しました。