今回のジャーナリストキャンプの舞台となる高知県出身、依光隆明デスク。
明治維新を切り拓き、自由民権運動が生まれた地で、依光さんが参加者に考えてほしい課題とは。
▼人と人との勝負
取材の基本は人から話を聞き出すことです。相手が話したくないことを聞き出さねばならないケースもあります。極言するとそれは人と人との勝負と言っていいかもしれません。
せっかく高知の山間部に行くのですから、そこに住む人たちから何を引き出すかを課題にしたいと考えています。といっても具体的にはまだ白紙です。山襞の中に身を置いてみれば、引き出したいことが見えるかも…。
朝日新聞で「プロメテウスの罠」取材班を率い、新聞協会賞も2度受賞されている依光さん。その原点はやはり「人」。依光さんの取材スキルを学びながら、「自由」について高知の山あいで考える。この機会に依光さんのもとで自分を試してみたい方、挑戦をお待ちしています。
<依光隆明プロフィール>
よりみつ・たかあき 朝日新聞社編集委員。1957年生まれ、高知市出身。高知新聞で社会部長、経済部長などを経て、2008年12月朝日新聞に入社。特別報道部長から編集委員。12年新聞協会賞を受賞した「プロメテウスの罠」取材班の前キャップ。同賞受賞は、高知新聞時代に県庁の不正融資を暴いた「県闇融資報道」に続いて2回目。
<関連リンク>
新聞協会賞受賞の依光さん関連著書
プロメテウスの罠:明かされなかった福島原発事故の真実(朝日新聞特別報道部著)
黒い陽炎 県「闇融資」究明の記録(高知新聞編集局取材班著)