#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

学生インターンによる活動報告「ニュースは紙で伝わった‐被災地・大槌でゼロからメディアを立ち上げる‐」を開催しました

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は、9月22日(土)早稲田大学で「大槌みらい新聞」の立ち上げから、創刊までの取り組みを報告するイベント「ニュースは紙で伝わった‐被災地・大槌でゼロからメディアを立ち上げる‐」を開催。支援者、メディア関係者、研究者、学生ら55人の参加がありました。
津波被害で地元のメディアを失った岩手県大槌町での新たな地域メディアを立ち上げは、東京や京都から集まった15名の学生インターンが主体となりました。イベントでは、大槌での活動の説明、写真展示、ミニワークショップを行いました。


展示は、活動拠点として7月30日に立ち上げた「NewsLab♡おおつち」の様子や大槌での取材や新聞配達のなどの活動写真を模造紙に貼り、参加者にフェイスブックの「いいね!」機能のように、その場で写真にシールを張ってもらいました。大きく印刷した大槌みらい新聞の創刊号やタブレット端末による写真解説も行いました。
展示を見た参加者からは学生が自転車で活動していることや電気もない拠点で活動していることの驚きや「大槌は復興していますか」といった質問もありました。インターネットで支援してくださった方が「このインクは私が送りました」と声をかけて頂きました。

新聞の目玉企画である町民カレンダーを体験してもらうミニワークショップも行いました。町民カレンダとは、大槌の町の人にイベント情報を書いてもらったスケッチブックをもってもらい写真をとるコーナーです。これは大槌で活動していく中で、町の人と町の人のつながりが重要だとことがわかったことから、町の人の顔を紹介しようと生まれた企画です。

ミニワークショップでは、書く内容を自由に決めてもらい、参加者同士で写真を撮り合ってもらいました。撮った写真はその場でパソコンに取り込みフェイスブックのアルバム機能で町民カレンダーのようにし、プロジェクターに映しだしました。参加者は、写真を撮る背景を工夫するなど楽しみながら撮り合い、最後には、他の人のイベントに興味をもち質問するなどコミュニケーションが生まれました。

創刊号や「NewsLab♡おおつち」やJCEJのロゴが入ったステッカーを支援してくれる方に販売し、活動資金としました。学生インターンが終了し、現地のスタッフが少なくなることから10月以降は大槌での新聞配布ボランティアの募集もしたところ、「ボランティアに参加したい」といった声も頂きました。
 
午前中は、「プロメテウスの罠」を担当し、新聞協会賞を受賞した朝日新聞依光隆明さん、ヤフートピックス編集者の伊藤儀雄さんを招いてJCEJ代表運営の藤代とのパネルディスカッションが行われ「被災地や原発事故といった関心が薄まるニュースどう読者に伝えていくのか」をテーマに議論しました。「表現に限界はない」「切り口を変えて出し続ける」など伝える工夫に関する意見が交わされたパネルディスカッションの詳細は、このブログで後日お伝えします。


雨がぱらつく中、多くの参加者に集まっていただき寄付もいただきました。ありがとうございました!今後も大槌での活動は続きます。みなさまのご協力をお願い致します。
(学生運営委員 福武 亨)

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