「ジャーナリストキャンプ2011飯南」2日目。朝8時から夜6時までが取材の時間に当てられました。
2人1組の取材班が5つあり、私は山田さん、森田さんのペアに同行しました。
普段、インターネットを使ったマーケティングや営業の仕事をしている山田さんのテーマは<ソーシャルメディアはローカルをどう変えるか>
ソーシャルメディアは飯南町でどのように使われているのか。年間数万人が訪れる、人気の出雲蕎麦屋「一福」は、通信販売なども積極的に行っていることから、情報発信にも力をいれているのではないかと考え立ち寄ることになりました。たまたま社長さんが通りかかったので山田さんがインタビュー。
インターネットでの情報発信にも力を入れようとしており、facebookはアカウントは取得したものの整備中。twitterは社員の方個人のアカウントでツイートしている、という状況でした。
山田さんは、twitterで今いる場所をつぶやいてもらう位置情報サービスの紹介や、楽天へ出品することを提案していましたが、社長さんは「いずれはやってみたいが、むやみに広げることに不安がある。今あるお店や、新しくオープンする店舗で、実際に訪れるお客様に対しての接客などに力を入れて、顧客を増やしていきたい」と答えました。
山田さんは、取材の後「一福のスタイルを知らずに、ネットを勧めたのは安易だったかもしれない」と話したのを聞いて、自分もネットやソーシャルメディア=必要、と考えて、その視点で話を聞いていたことに気がつきました。普段の自分の生活と違う環境を想像したり、自分があたり前だと思っている考えを取り払うことは、難しいことだと実際にあたってみて感じました。
森田さんが取材するテーマは、<消え行く集落で、「生き方」を考える>
住民12人中70代以下の方が2人しかいない程原集落に、ヤマメの釣り堀を経営する夫婦を訪ねました。
中山間地域で生きることの幸せと苦悩を描く、という森田さんの企画を読んでどんなことを聞くのか、気になっていました。
森田さんは、12時〜17時の5時間程釣り堀に滞在し、時々釣りをしていました。3時間程がインタビューでした。取材やインタビュー、というより「会話」でした。
ヤマメを焼いている2人に、釣り堀を始めた経緯や、畑のことを聞いていきました。「ここでの暮らしは厳しく、辛いことも多いと思うが、楽しげにみえるのはなぜなのか」、「今の日本についてどう思うか」など、ときにはダイレクトな質問もありました。
うまく答えが引きだせなかった質問は、もう一度聞いたり、聞き方を変えたりして、思いを引き出していました。
(学生運営委員・木村 愛)
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・地方紙記者はウェブで通用する記事が書けるのか
・ジャーナリストキャンプ飯南始まりました
・飯南高校報道部が密着… ジャーナリストキャンプ飯南2日目
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・ジャーナリストキャンプ2011飯南が始まりました!
・ジャーナリストキャンプ2日目、取材に同行しました(福武)