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#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の活動を紹介しています!

フェイクニュース時代の取材スキルとは? 「A Journalist's Guide To Working With Social Sources」邦訳記念イベント開催

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は5月13日(土)、米ファクトチェック団体「First Draft News」が公開している、ソーシャルメディア取材のハンドブック「A Journalist’s Guide to Working With Social Sources(ソーシャルメディアを使った取材の手引き)」の日本語版公開を記念したトークイベントを開催しました。ハンドブックを紹介しながら、フェイクニュース時代の取材スキルについて考えました。会場は株式会社はてなの協力を得ました。

ハンドブック日本語版「ソーシャルメディアを使った取材の手引き」をダウンロードする

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 イベントではまず、ゲストスピーカーの平和博さん(ジャーナリスト、ブログ新聞学的)が海外のフェイクニュース動向について講演しました。

平さんは「フェイクニュースは構造が複雑で、(関係する)プレイヤーがたくさんいる」と説明。フェイクニュースが大統領選の結果に影響を与えたとされるアメリカでは、政治的動機や広告収入目当てで偽情報を流すサイトが存在し、ロシア政府や、デマの拡散を日常業務として請け負う「トロール工場」と呼ばれる業者なども関わっていると話しました。

f:id:jcej:20170513132121j:plainまた、今回邦訳したハンドブックを発行しているFirst Draft Newsがフランスメディアと協力して進めている、フェイクニュースに対抗するプロジェクト「クロスチェック」についても解説。フランス大統領選に向けて行われたメディア側の取り組みを紹介しました。

 後半は、ハンドブック邦訳に携わったメンバー9名のうち、NHKソーシャルリスニングチームの足立義則氏、岡田真里沙氏、藤目琴美氏、徳島新聞編集委員の木下真寿美氏、JCEJ運営委員の耳塚佳代が、それぞれの担当章を紹介しました。

世界的にフェイクニュースが広がる中、マスメディアがソーシャルメディア上で取材を行う際にも注意が必要です。メンバーは、日本でも問題になっているインターネット上でのメディアスクラムや、偽の情報を主要メディアが引用してしまった事例を挙げながら、ハンドブックに書かれている注意点について解説。

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来場者も交えてのディスカッションでは、インターネット上で投稿されたコンテンツを報道で使用する場合のリスクについても議論が及び、会場からは「偽の情報源を見分ける具体的な方法はあるのか」など様々な質問がありました。

「(情報源が信頼できるのか)メディアがきちんと確認し、許可を取るなど丁寧な作業をしなければ、今後大きな問題になりかねない」や「直接現場に出向く従来の取材手法でカバーできるのに、安易に(投稿コンテンツを)くださいと言い、炎上につながるケースも散見される。簡単に行けない場所で撮影されたものや、速報時などに限るべきではないか」という意見もありました。

 

JCEJでは引き続きフェイクニュース対策に関する取り組みを進めていきます。

ハンドブックの詳細については、こちらの記事もお読みください。

jcej.hatenablog.com