#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「新しい隣人」との関係は、どう変化したのか 藤井デスクからジャーナリストキャンプ挑戦者へ

全国から集まった参加者と5人のデスクが、異なる立場や組織の枠組みを越えて、意見をぶつけ合いながら、一つの作品を完成させる「ジャーナリストキャンプ」。
今年は6月19日(金)〜21日(日)の日程で、「ジャーナリストキャンプ2015浜松」を開催します。

今回デスク役を務める藤井誠二さんは、ノンフィクションライターとして、教育問題や少年犯罪をはじめとする社会的なテーマに関して数多くの著作を発表しています。過去には浜松での取材経験もある藤井さん。
キャンプでの取材テーマとなる「家族」について、どのような切り口で作品にしようと考えているのでしょうか?

Q:藤井さんが「家族」と言うテーマで考えていることは?

▼「15年前」との変化を知りたい
15年前に浜松で日系ブラジル人社会を取材したときは、今よりもコミュケーションギャップがあり、それに無関心な日本社会からの露骨な「差別」や「偏見」があった。「新しい隣人」たちは家族や親戚、縁者、友人たちと肩を寄せ合うようにして暮らしていくことで、自分たちの生活を守っていた。彼らにとって「家族」は、一つの大きなコミュティであり、生き抜くための寄る辺だった。その感覚はおそらく、私たちの日本社会の家族イメージとはずいぶん違うと思う。その当時と比べて、どのような変化が生まれたのか、時間がゆるせば、僕自身も再取材したいと考えているし、皆さんの報告を聞きたい。

浜松で暮らす日系ブラジル人を取材したい方や、藤井さんの取材方法を学ぶことによって、キャンプで腕を磨きたいと考えている挑戦者のご応募をお待ちしています。

<プロフィール>
藤井誠二(ふじい・せいじ)
ノンフィクションライター。1965年生まれ、愛知県出身。著書に『殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』、『体罰はなぜなくならないのか』など著書、共著書多数。テレビのニュース情報番組のコメンテーターやリポーターのほか、ラジオ番組のパーソナリティーも務めてきた。また、愛知淑徳大学非常勤講師として「ノンフィクション論」や「取材学」等を教えている。

<関連リンク>
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