#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

日本国内のフェイクニュースを調査するプロジェクト「フェイクニュース研究会」を立ち上げました

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は、新聞記者や研究者、エンジニアらと連携して「フェイクニュース研究会」を立ち上げ、6月17日に第1回会合を行いました。国内ではどのようなフェイクニュースが存在し、どういった経路で伝播しているのかなど、実践的にリサーチを進めながら対策を考えます。

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フェイクニュースが大統領選に大きく影響したとされるアメリカや、今年選挙が相次ぐヨーロッパでは、メディア機関やプラットフォームが連携してすでに対策が進んでいます。欧州のリサーチ機関「Public Data Lab」や米ファクトチェック団体「First Draft News」の協力も得ながら、海外とは異なることも予想される日本での状況に焦点を当てていきます。

第1回会合では、Public Data LabがFirst Draft Newsの支援を受けて作成したフェイクニュース研究のガイド「A Field Guide to Fake News」をメンバー全員で読み解きながら、フェイクニュースを取り巻くエコシステム解明にはどのようなデジタル手法が有効かを議論しました。

今後は定期的にミーティングを開催しながら、オンラインリサーチのほか、現場取材や海外での現状視察など、多角的な取り組みを進めていきます。また、許可を受け同ガイドの日本語版も作成する予定です(英語ガイドの完成版は9月頃にリリース予定)。

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JCEJは、フェイクニュース時代の取材スキル向上に資する取り組みの一貫として、ソーシャルメディアを使った取材の米ハンドブック「A Journalist's Guide to Working With Social Sources」の日本語版「ソーシャルメディアを使った取材の手引き」を作成。5月に無料公開しています。詳しくは以下のブログ記事をご覧ください。

jcej.hatenablog.com