#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

秋田県横手市と山形市で『ローカルジャーナリスト育成事業(地域の魅力を再発見するには)』を開催しました

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は、11月19日に秋田県横手市、20日に山形市で「東北ローカルジャーナリスト育成事業」(地域の魅力を再発見するには)を開催しました。ローカルジャーナリストでJCEJ運営委員も務める田中輝美さんが「地域の魅力を再発見するには」をテーマに講義。どうすれば地元の魅力を発見し、外に伝わるかを考えました。

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主語は「自分」でなく「相手」

講座では、地元の魅力を1つ選んで田中さんにオススメするというワークショップを行いました。田中さんが好んでいるローカル鉄道や武家屋敷の街並みなど、参加者からは様々な意見が飛び出しました。

田中さんは、魅力を伝えるときに「主語が自分ではなく、伝えたい相手になっていますか?」と問いかけました。「ターゲットが誰で、何を求めているのか。想像して、調べて、興味を持ってもらえるようにしっかり考えることが大切」と伝えました。

秋田会場で参加した地域おこし協力隊員は「これまで伝えたいネタはあっても、自信たっぷりに書いた投稿に対して反応がなかったこともある。どうすれば人に興味を持ってもらえるのか、改めて考えるきっかけになった」と話していました。

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「なぜ魅力なのか」を深堀りする

住み慣れた地元の魅力には、なかなか気づきにくい場合もあります。田中さんは「対象者を変えて考えてみるだけでも、自分には見えていなかった魅力が見つかるかもしれない」と話しました。

また、自分が地域の魅力だと思うことについて「なぜ魅力なのか」を深堀りしてほしい、と参加者に伝えました。「そうすることで、(ニュースに)価値や普遍性が出てくる。おもしろいな、と思ったらそれで終わらせず、さらに調べてみてほしい」と話しました。

山形会場に参加したまちづくり担当をしている公務員は「山形のお米や果物はうまい!と言っても、なぜ美味しいのか、どういう育て方をしているかなど、『なぜ』を発信しなければ伝わらないのだと学んだ」と話していました。

本講座は、復興庁の「新しい東北」情報発信事業に選定された「ローカルジャーナリスト育成事業」の一環です。 11月26日(土)は仙台市、11月27日(日)には福島県いわき市で『取材で話を「聞き出す」力』をテーマに開催。いよいよ最後の講座となります。詳細は以下をご確認ください。

・参加には事前の申し込みが必要です。申し込みはこちらのフォームから

 

これまでの講座の様子はこちらからご覧いただけます。