#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「ジャーナリストキャンプ福島2013」でデータジャーナリズムに挑戦してみませんか!

実力、知名度ともにずば抜けている取材チームに対し、データジャーナリズムチームは技術力とチーム力でどこまで食い下がれるか―

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)運営委員の赤倉です。JCEJ主催の「ジャーナリストキャンプ福島2013」のデータジャーナリズムチームのデスクを担当しています。「データジャーナリズムって何だ?」という方は、イギリスのガーディアン誌では三匹の子豚をモチーフにした動画をご覧下さい。

データジャーナリズムは、インターネット上に遍在するオープンデータやビッグデータを報道に活かそうという試みで、欧米を中心に世界中の多くの報道機関が取り組み始めています。まだ歴史は浅く施行錯誤が続いている状況ですが、データジャーナリズムのプロジェクトがスクープを生み出し、米新興メディアMother Jonesがオープンデータを利用した調査報道により貧困層で多発していた薬害禍を発見する報道でピューリッツアー賞を受賞するといった成果も出てきています。先の動画を公開しているガーディアンも積極的に取り組んでいる社のひとつで、ウィキリークス報道を皮切りに、昨年のデータジャーナリズムアワードを受賞した「貧困と暴動の関係を明らかにするプロジェクト」などを展開しています。昨年の米大統領選では、NYタイムズプロパブリカをはじめ、多くのメディアがデータジャーナリズムを駆使、データジャーナリズムは確実に広がってきています。

日本では残念ながらまだあまり浸透してはいませんが、政府や中央省庁、地方自治体がオープンデータを推進していることもあり、データジャーナリズムはこれからなくてはならない手段になることが予想されます。JCEJでは、データジャーナリズムのワークショップを開催してきましたが、いよいよ実践することになりました。これまでのジャーナリストキャンプは個人戦でしたが、今回はチーム戦ということもあり、データジャーナリズムを本格的に経験するにはうってつけの場になるはずです。チームで進める意味については私のインタビュー記事を読んでください。記者だけでなく多様な経験と技術が必要なのです。

ジャーナリストキャンプの舞台は福島県いわき市。ジャーナリストキャンプのデスクは、日本新聞協会賞を2度受賞した朝日新聞社編集委員の依光隆明氏や震災直後からご自身のブログで『余震の中で新聞を作る』を書き続ける河北新報編集委員の寺島英弥氏、『フクシマ論』を執筆された福島大学特任研究員の開沼博氏などで相手に不足はありません。

ビッグデータやオープンデータを活用したデータ分析と取材を元に、福島に関する新たなファクトを発見・検証、世に議論を巻き起こすことに、一緒に挑戦してみませんか?一緒に取り組んでいただけるウェブエンジニア、ウェブデザイナー、アナリスト、記者のエントリー(要3年以上の実務経験)をお待ちしております!(JCEJ運営委員・赤倉優蔵)

<ジャーナリストキャンプの概要と応募は下記から>