日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は、4月29日から5月1日の2泊3日で「ジャーナリストキャンプ2016石巻」を開催しました。
2日目は初日に引き続き、取材を終えた14人の参加者と5人のデスクが、20時からディスカッションをスタート。
・参考:「震災、復興を超えた普遍的で面白いテーマを目指せ」――ジャーナリストキャンプ2016石巻がスタート
参加者は、それぞれテーマを考えた「自身の関心」、取材したことで集まった事実やエピソードなどの「素材」、それを踏まえた「記事タイトル」、読者となる「ターゲット」、記事を書くことによって実現することが想定される「社会の課題解決」を書きだして発表しました。
ある参加者は、島根県からクラウドファンディングで資金を集め、石巻の被災地を巡るバスツアーについて取材していましたが、デスク陣からは、取材者の本当の興味関心がどこにあるのか見えづらい、と指摘がありました。
與那覇里子デスク(沖縄タイムス記者)は「関心・素材・結果がつながっていない。柱が一本になっていない印象。話を聞いていて、ワクワク感や、すごく伝えたい!という気持ちが伝わらない。何を伝えたいのか、1回立ち戻った方がいいのではないでしょうか」とアドバイスしました。
自分の問題意識はどこにあるのかを明確に捉えることが、記事を書くための出発点になる。参加者全員が改めて自分自身に向き合ったことで、記事の方向性が少しづつ明確になっていきました。
ディスカッションが終了したのは23時30分。その後もチームごとに分かれて議論は続きました。
最終日も朝10時からすべてのデスクが会場に集合し、参加者にアドバイスを行いました。取材を終えると、本格的に記事執筆に入ります。一体どんな記事が飛びだすのか、期待が高まります。