#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「自由」のありがたみの断面、切り取れ 水島デスクからジャーナリストキャンプ挑戦者たちへ

常に弱者に寄り添う視点を忘れないジャーナリスト・水島宏明さんが考える「自由」とは?
日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が開催する「ジャーナリストキャンプ2014高知」でデスク役を務める水島さんに、参加者と共に考えてみたい取材の切り口を伺いました。

Q:水島さんが「自由」から思い浮かべることは?
「人間らしく生きるために必要な空気」

▼「自由」のありがたみの断面を切り取る
「自由」は、空気のようなものです。あって当たり前。でも不足すると息ができなくなります。それぐらいありがたいものなのに、それを意識する人は多くはありません。

あなたがその「ありがたみ」を1つのシーンにするとすればどんなシーンになるでしょう?誰かが語るとすればどんな言葉になるでしょうか?
「映像」「音声」を意識して、実際に「自由」の“キモ”になるシーンを見つけ出して記録してください。「自由」のありがたみの断面を切り取ってください。何らかの社会問題が透けてみえるドキュメンタリーやルポにしてください。そのために象徴的なシーン、決定的なシーンは何かを考えることが肝心だと思います。

ネットカフェ難民ブラック企業を追及し、テレビ局記者時代から社会の問題点をえぐる鋭いドキュメンタリーを多く制作してきた水島さん。作品に共通しているのは、どんな時も弱者に寄り添うまなざしです。最近ではテレビドラマ「明日ママがいない」への抗議問題を精力的に取材されていますが、この問題に関する一連の記事の中でも「誰ひとり傷つかずに済む放送を目指すべきだ」と述べ、相手に対する「想像力」の大切さを訴えています。
あなたなら、水島デスクとどんな作品づくりに挑みますか?

<水島宏明プロフィール>
みずしま・ひろあき ジャーナリスト、法政大学社会学部教授。1957年生まれ、北海道出身。札幌テレビ記者、日本テレビNNNドキュメント」ディレクター兼解説委員などを経て、2012年から現職。生活保護の矛盾を問う『母さんが死んだ』など弱者に寄り添うドキュメンタリーを多く制作。『ネットカフェ難民』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』著者。

<関連リンク>
水島宏明さんの記事一覧(Yahoo!ニュース)
「テレビのミカタ、新聞のミカタ、社会のミカタ」水島さんがジャーナリズムや社会問題について発信しているブログ
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