ワークショップ「魅力的なポートレート写真の撮り方〜ソーシャルアイコンを楽しんでみよう〜」を行いました
5月19日に、日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)ではワークショップ「魅力的なポートレート写真の撮り方〜ソーシャルアイコンを楽しんでみよう〜」を行いました。
講師はライフワークとして写真、文章、映像などの表現活動を行っている、kumadaiworksこと山本大介さんです。ワークショップでは、基本的な写真の撮り方の講義の後、実際にポートレート写真の撮影を行いました。
まずは、人を撮るときは「コミュニケーション7場所選び2技術1」というモットーで撮影をしている山本さんから撮影の基本についての講義がありました。
良い機材やプロの技術を用いた写真はもちろん良い写真になるけれど、山本さんは、相手の魅力やひととなりがにじみ出た写真、ことばで説明できない写真が良い写真なのではないかと考えているそうです。
「自分もデジタル一眼を買ってまだ1年と少しで、アーティストな家系なわけでもないが、そういうことは関係なく、コミュニケーションをすると相手の魅力を引き出すことができる」と話していました。
コミュニケーションをとりながら撮影するコツとしては、「撮影している意図や、その人の良いところなど、写真を撮って、思ったことを伝えることで、『私は撮られている』ではなく『一緒に撮っている』という自分ごとにすること。会話などをうまく使ってカメラを意識させないように撮ること」などがありました。
また、被写体を活かすための背景の選び方や光のあて方という場所選びについて、光の感度を表すISO値や絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスや構図という技術についての基礎的な説明を受けました。
講義の後は、参加者同士でペアを組み、実際にポートレート写真の撮影を行いました。
当日の天気も良かったので、「外に出てもいいですか」と、会場のベランダや会場近くの公園へ撮影に飛び出していきました。
初対面の相手との撮影で、相手の魅力やひととなりを引き出すため、講義の内容をさっそく活かしつつ、様々な工夫をして撮影されていました。
会話で自然な表情がなかなか出せず、ブランコに乗って降りた瞬間の表情や、ブランコに乗っている様子を捉えたり、講義でも話があった光のあたり方に苦労して、撮影場所にこだわった方や、「笑顔やえくぼが素敵だったので、そこを撮りたいと思った」、「真面目そうな方だったので、あえて笑顔を撮りたかった」など、相手の魅力を見つけて、撮りたい写真を設定している方もいました。
撮影後は会場に再集合し、撮った中からベストな写真を一枚選び、発表、山本さんから講評を頂きました。
素敵な笑顔の写真、普段とは違う一面が撮れた写真、背景にうまくあわせた写真などがあり、撮影された写真をさっそくFacebookのアイコン写真に設定した方もいらっしゃいました。(撮影された写真の一部はFacebookのイベントページからご覧いただけます)
最後に山本さんから、「写真を撮っていると、相手のあらよりも、良いところを探してそれを伝えるので元気になるし、続けていくと撮れるいいところが2つ3つと増えていきます。一番大変なのは続けること、続けることが大事だと言ってもらったことがあるが、それは真実だと思う。ぜひ写真を楽しんで続けてください」とまとめがありました。
<関連>
- 山本大介さんのHP(kumadaiworks.jp)
- 参加者によるレポート:大人にしか撮れない写真とは何だろう 参加者報告 vol.1、相手の魅力が溢れる瞬間とは 参加者報告 vol.2
- ワークショップ「魅力的なポートレート写真の撮り方 〜ソーシャルアイコンを楽しんでみよう〜」を開催します
(学生運営委員 木村 愛)