#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

ジャーナリストキャンプ報告連載に多くの反響を頂いています! 注目のデータジャーナリズム記事も

ダイヤモンド・オンライン(DOL)の編集長が「これは読まれると思った」という被災したフィリピン人女性たちに焦点を当てた記事や、注目のデータジャーナリズムチームの記事も公開されました!日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が主催したジャーナリストキャンプの報告記事「震災後の福島に生きる」の直近で公開された4本の概要をご紹介します。是非ご一読下さい。
             
■連載第4回目は、前ニコニコニュース編集長の亀松太郎氏率いるチームの記事マイナー被災地「いわき」の小ツアー「線量計」と「語り部」でリアルを伝える
キャンプの舞台となった福島県いわき市は、東日本大震災の「被災地」としてのイメージが薄い。南三陸陸前高田はよく耳にするけど、確かに「いわき」と聞くとフラガールの方が先に思い浮かぶ・・・ そんないわきを「マイナー被災地」と捉えた亀松チームは、この地でも確実に影を落とす原発事故の影響を知ってもらおうと、「線量計」などを使ってプレゼンする人々にフォーカス。「リアル」を伝える様々な工夫がそこにはありました。

被災地報道の中でも、私たち日本人があまり触れることがないであろう「非日常」の部分にフォーカスした第5回は、GREEニュース編集・企画を担当する菅原聖司さんの「どこにも行けない、ここにもいられない」"フィリピンパブと仮設住宅"で揺れる女性たち。メディアでもほとんど伝えられることがない「被災した外国人」の日常、という問題意識に立脚しつつ、「重くなりすぎないよう、カランコロン、とフィリピンパブに入るようなイメージで、DOLで夜中に読んでもらえるような記事にした」(菅原さん)。たばこの煙に包まれたいわき市内のフィリピンパブ店内で、フィリピン人女性たちが吐露した思いとは?

■第6回は、海辺の集落再興のため立ち上がった浜の男たちを軸に、復興への取り組みと思いを見つめた津波で喪失した浜の復活なるか?祭りがつなぎとめるそれぞれの悲願。震災後、人口が約半数に激減したいわき市豊間地区に数百年前から伝わる海の伝統神事を復活させようと、再び御輿をかついだのは残った年寄りたちだった。「神様がつなぎ止めるコミュニティー」に暮らす人々のそれぞれの願いを、沢木真木子さんが綿密な取材で描きます。

■そして、第7回は今週公開されたばかりの注目記事データジャーナリズムで検証するフクシマの風評被害の虚実。JCEJ運営委員でシステムエンジニアの赤倉優蔵デスクが、異業種混合チームで挑んだ初の実践データジャーナリズム。「福島の農産物への風評被害はなかった」という挑戦的な仮説を出発点に、公開データ分析に基づいて検証します。「一体いつ記事が出るのか」との周囲からのプレッシャーの中、事前準備も含め着手してから3カ月以上を経て完成した原稿に、ツイッター上では「データオリエンテッドな見方は大事。今後も期待」「超良記事」「こういう分析、待ってました」などたくさんの反響を頂いています。一方、「このチームならもっと出来たのでは」と厳しい意見も。赤倉デスクも「辛口なコメント、よろしくお願いします」とのことです。


今後も新しい記事が公開される予定です。また、連載第1回〜3回目の記事の中には、アクセスランキング1位を獲得した記事や、2500近い「いいね!」を頂いた作品もありますので、そちらも是非ご覧ください!
(JCEJ運営委員・耳塚 佳代)<ダイヤモンド・オンライン掲載中の記事>
ジャーナリストキャンプ報告「震災後の福島に生きる」の全記事一覧

<ジャーナリストキャンプの様子を紹介しています>
「復興につながるのか答えらえる記事を」ジャーナリストキャンプ福島2013始まりました
「今までの価値観が揺らされた」ジャーナリストキャンプ福島2013終了しました
「被災地」という言葉への固定観念を覆せ ジャーナリストキャンプ福島2013学生密着ルポ(1)
「スーパーマンはいらない」チームで挑むデータジャーナリズム 学生密着ルポ(2)