#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalist)の活動を紹介しています!

グループによって全く違った生放送企画、可能性は無限大!

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が1月12日に開催したワークショップ「記者諸君!動画ニュースを『ネット中継』してみよう!」の様子を、大学生の増田菜穂子さんにレポートして頂きました。

【概要はこちらから】

私はメディアについて専攻している大学4年生です。2012年に行われた党首討論など、インターネット生放送は近年のニュースにとって大切な役割を担うものになり始めました。

しかし、大学のメディアの授業では「どうやらネットで中継ができるらしいですね」と表面的にしか触れられていません。先生もまだ実情を把握しきれていないのではないか、という印象を受けました。そういったことがあり、私はネット中継についてもっと詳しく知りたいとフラストレーションを持ち続けていました。そして今回、生放送を最前線で活用されている亀松太郎さんのお話が聞けると知り、渡りに船で参加しました。

このワークショップに参加する前は、「ネットに詳しくないけれども中継をしてみたいと思っている人たちの為のハウツー講座」なのかなと思っていました。しかし実際に参加したところ、私の予想は(とてもいい意味で)大きく外れました。

このワークショップは2部に構成されています。まず前半では、亀松さんが実際に行ったネット中継を題材に、どのような内容だったのか、またはどのような反響を得たのかといったことをお話していただきました。中でも私が強く印象を持ったのは、「震災後2週間経った被災地の中継」です。私は「新聞の写真や、映像を編集したテレビニュースでは見せられる世界が狭まってしまい、被害面積の広大さを伝えきれないのではないか」と常々思っていました。

亀松さんの行ったネット中継では、車を運転しながら見える景色をずっと流し続けるものでした。この方法なら新聞やテレビで伝え切れなかったスケール感も伝わります。今回の亀松さんの解説や紹介されたケースなどを見て、ネット中継は今までのメディアができなかったことを可能にしたり、今までは時間やスペースの関係で省かれていたものを、こぼさず伝えられるのではないかと思いました。

また後半のワークショップは、新聞やネットなどマスコミ業界で活躍されている方々が「ツッコミを得ることができる生放送」についてアイディアを出し合うという内容でした。それぞれのグループから全く違った生放送番組の企画が飛び交っていたので、ネット中継という発信手段の可能性というものを強く感じることができ、非常に充実した時間でした。
(注:ワークショップでは、「全国紙特ダネバトルロワイヤル」、「除染測り隊が行く」、「エロ本で学ぶミャンマー文化」、「今日の魚24時」、「大槌みらい新聞編集会議生中継」などの企画が出ました)

最終的に完成した企画はどれもすばらしく、ワークショップ内で終わらせるにはとても惜しいです。すごく見てみたい!(笑)
それに加えて、企画以外にも同じグループの間で飛び交った意見も非常に興味深かったです。「内容が専門的すぎると視聴者がそれに聞き入ってしまうのでツッコミ(コメント)を得られないのでは」という意見が出た時は「そういう考え方もあるのか!」と思わず唸ってしまいました。

ワークショップを通して、ネット中継には扱う人によって無限の可能性があるという印象を強く持ちました。そして可能性が多様だからこそ、逆を言えばまだ明確な形(ルール作りなど)ができていないのが生放送の現状なのだということに気づかされました。そのためネット中継のあるべき形を作っていくのも、利用する人達の手にかかってくるのだと思います。

これからのネット中継の行方を積極的に見ていきたい、そう思うきっかけになったワークショップでした。参加して本当によかったです。ありがとうございました。
国際基督教大学・増田菜穂子)

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