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#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の活動を紹介しています!

ワークショップ「データジャーナリズム実践:Googleを使って社会を読み解く」を行いました

ワークショップ データジャーナリズム

4月14日(土)に日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)では、ワークショップ「データジャーナリズム実践:Googleを使って社会を読み解く」を行いました。
講師はトランスコスモス株式会社理事で、マーケティングリサーチャーでもある萩原雅之さんです。萩原さんにはJCEJが3月3日に行った「ジャーナリスト・エデュケーション・フォーラム2012」でも登壇していただきました。今回はGoogleが提供しているサービスを使ってデータを分析する方法を教えてもらい、実際に分析を行いました。

まず、インターネットの出現によって、世の中を知る方法が大きく変わった中で、どのようにデータを収集していくか、またデータによって明らかになったものを伝える方法、表現としてのビジュアライゼーションなどについてお話いただきました。(こちらはジャーナリスト・エデュケーション・フォーラム参加者報告をご覧下さい)


次に「Google insights for search」の基本的な使い方を教えていただきました。
Google trends」というもう少し簡単なサービスもあるそうです。

こちらはGoogle検索に関するデータが無料で自由に使えるサイトで、「世界中の人が何を検索しているか」という世の中の関心がわかります。膨大な処理量をサンプリングしてデータの傾向を出すというものだそうです。

フィルターで調べる対象、地域、時期、カテゴリを設定して、調べたい言葉を入れて検索します。
言葉同士を比較や、年次比較をすることもできます。

検索語の入れ方のコツについては、
・「テニス ラケット 」と入力すると両方のワードが入っているものがでてくる。
・「テニス+ラケット」というように「+」をいれると「テニス or ラケット」の結果がでてくる。
・「”テニス ラケット”」というようにクォーテーションで囲うとフレーズ検索になる(クォーテーション内の言葉がそのまま出てくる)
「嵐」など芸能人グループと天候などの複数の意味がある単語はフィルターでカテゴリを絞る

などがあるそうです。こちらはサービス内のヘルプに詳しく書いてあります。
また、表示される結果は検索されている量ではなく出現率であることにも注意とのことでした。比較しようとするベースを同じにした時に、調べたいものが総体的にどういう位置にあるかということだそうです。

マーケットリサーチ的な観点からいうと、キャンペーンがどれくらい浸透したかというチェックもできるそうです。例として、ドイツの会社アディダスが公式スポンサーだった2006年のワールドカップ時に、ナイキが行った「JOGA VONITO」というキャンペーンの効果があります。

キャンペーンをやった途端に、「NIKE football」の検索が大きく増え、2006年の4、5、6月の3ヶ月間持続しています。対するスポンサーであるアディダスは通常の2倍にはなっていますが、終わってしまうともとに戻っています。これはナイキの広域なキャンペーンがうまくいったという成功例になり、このように可視化することによって効果がわかる例であるそうです。


続いて「Google data public explorer」。
日本語版はまだ始まったばかりで使用できるデータが少ないので、今回は英語版を使いました。

このサービスの中には、世界銀行やOECDが公開しているデータセットが64個あり、これらのデータをグラフ化し、分析を行うことができます。グラフ化の際には、バブルチャート、折れ線グラフ、棒グラフ、地図へのプロットなどあらゆるタイプのグラフフォーマットがあります。

フィルターを使って特定の国のデータを追ったり、エリアを絞ることもできます。
世界銀行の「World Development Indicators and Global Development Finance」というデータセットだけでも500項目以上もあり、萩原さんは、このような膨大なデータがある中でやみくもにやっても出てこない。問題意識があってはじめて使えるもので、頭の中の最初のアイデア、このデータでなにがやりたいかという軸が大事、と話していました。


これらの説明を受けた後、実際に参加者ひとりひとりがこの2つのサービスを使い、最後にできたものを発表、共有しました。
できたものには
・「被曝」をキーワードにした都市別の関心度合いを比較したもの
・AKB総選挙と実際の投票結果
など様々なものがありました。作成したグラフはFace bookイベントページのウォールに上がっています。ぜひ見てみてください。


【参考】
「データジャーナリズム実践:Googleを使って社会を読み解く」に参加してきました(参加者の佐藤さんによるレポート)
「データジャーナリズムは仕事の基本」参加者報告vol.1(ジャーナリスト・エデュケーション・フォーラム参加者によるレポート)
Hans Rosling's 200 Countries, 200 Years, 4 Minutes(講義で萩原さんに紹介頂いたハンス・ロスリングさんのプレゼンテーション)

次世代マーケティングリサーチ

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(学生運営委員・木村 愛)