日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)では、3月3日「ジャーナリスト・エデュケーション・フォーラム2012」を東海大学で行いました。
午後からのセッション「データジャーナリズム」「コミュニケーションデザイン」「イノベーション」では、それぞれ4名の講師による講演やワークショップが行われ、約90人の参加者が議論やアイデアを出し合いました。
フォーラムの参加者の協力により、ほとんどのセッションで報告が行われています。ぜひご覧ください。
(登壇者の肩書きはフォーラム開催当時のものです)
■ データジャーナリズムのプログラム:「足で稼ぐ」だけがジャーナリストじゃない
データジャーナリズムでは、クラウドコンピューティングに通じた楽天技術研究所長の森正哉さんと、元ネットレイティングス社長でマーケティングリサーチの専門家である萩原雅之さん、科学技術とジャーナリズムについて研究している早稲田大学准教授の田中幹人さん、オープンソースに詳しい駿河台大学講師の八田真行さんの4人に登壇して頂きました。
「変化するウェブ、変化する我々自身」(講師:森正弥さん)
- 森嶋大樹さんによる報告:インターネットによる「現実」拡張を支える3つの要素
「データ・ジャーナリズムの現在と未来:海外事例から学べること」(講師:八田真行さん)
- 小笠原盛浩さんによる報告:Googleがジャーナリズムへ参入?「データ・ジャーナリズムがもたらす4つの変化」
「マーケティングリサーチの最新手法をジャーナリズムに活かす」(講師:萩原雅之さん)
- 扇強太さんによる報告:「データジャーナリズムは仕事の基本」
「コンピュータ援用報道(C.A.R.)の理論と実践」(講師:田中幹人さん)
- 赤倉優蔵(JCEJ運営委員)による要録:東日本大震災で露呈した「データに弱い」日本のメディア
■ コミュニケーションデザインのプログラム:バズワードに流されない プロ・研究者と共に考えるつながりの本質
コミュニケーションデザインでは、カンヌ国際広告祭メディア部門日本初のグランプリなど受賞歴があるクリエイティブ戦略家・関橋英作さん、科学技術コミュニケーターの育成に取り組んでいる北海道大学特任准教授の石村源生さん、建築家であり、製造業や他のデザイナーと技術開発に取り組むプロダクトデザイナーの原田一朗さん、ソーシャルメディア活用の第一人者として知られるリーバイ・ストラウス ジャパンの熊村剛輔さんの4人に登壇していただきました。
参加者の相互支援ネットワーク構築のためのワークショップデザイン(講師:石村源生さん)
- 八柄順子さんによる報告:「有意義なワークショップにするために大切な4つのこと」
異見を楽しむコミュニケーション(講師:関橋英作さん)
コミュニケーションとものづくり(講師:原田一朗さん)
- 善名朝子さんによる報告:「建築物は対話をしながら作り上げるもの」
ソーシャル メディアの使い方なんて誰が決めた?(講師:熊村剛輔さん)
- 坪井敬子さんによる報告:「王道を疑え ソーシャルメディア時代の企業と個人のコミュニケーションとは」
■ イノベーションのプログラム:伝えるための頭の体操〜新しい思考法を身につける
イノベーションでは、社会起業向け投資機関ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京ファウンダーの井上英之さん、僧侶で仏教コンテンツプロデューサーの松本圭介さん、日本MITエンタープライズフォーラム理事の本橋健さん、ジェイ・キャスト取締役社長の大森千明さんの4人に登壇していただきました。
社会イノベーションのはじまり「マイプロジェクト」(講師:井上英之さん)
- 伊藤儀雄さんによる報告:「心のざわめきに耳を澄ませ〜ソーシャルイノベーションは私から始まる」
仏教用語をマネージメント用語に置き換える(講師:松本圭介さん)
- 川田のりよしさんによる報告:空即是色=ブランド?「仏教用語をマネージメント用語に置き換える」
編集長生活15年〜新聞・雑誌・ネットと転身〜(講師:大森千明さん)
- 山田竜司さんによる報告:「ニュースほど有力なコンテンツはない」J-CASTニュース編集長が語る成功の条件
イノベーションの思考法〜新しいメディアを創り出す〜(講師:本橋健さん)
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