#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

『ガングロと新聞社 「絶滅危惧種」同士の生き残りかけた作戦会議』(withnews) #ジャーナリズムアワード 出展作品19

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、withnewsによる新聞社とガングロギャルの生き残りをかけた作戦会議を紹介します。

出展作品19 『ガングロと新聞社 「絶滅危惧種」同士の生き残りかけた作戦会議』(withnews)

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<作品概要紹介>

年々部数が減り続け、斜陽産業と呼ばれる新聞社。もはやどこに生息しているのかすら不明なガングロギャル。「絶滅危惧種」同士で、この危機を脱出し、生き残るための方法を一緒に考えてもらいました。

 

記事はフェイスブックで4千を超えるシェアを集め、「泣いた」「電車内で吹いた」「こんな記事作るくらいだから、まだまだ余裕ありますね(棒)」「カラコンずれた」など、様々な反響をいただきました。

 

当日は、会場にガングロギャルをお招きし、あらためて新聞社、これからのメディアについて皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

<作品へのリンク>

ガングロと新聞社 「絶滅危惧種」同士の生き残りかけた作戦会議

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


「信頼を得るのに近道はない」 第1回アワード出展のサイボウズが語る企業メディアによる問題提起

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)主催の「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」が1月28日(土)に法政大学で開催されます。このアワードは、ネット上の作品の作り手と受け手が交流し、参加者の投票でネットにおけるジャーナリズムの頂点を決める“お祭り”です。

ジャーナリズムの頂点を決めるという言葉から、新聞社やテレビ局など既存メディアだけが集まると感じる方もいるかもしれませんが、社会のために発信している作品であれば、企業メディアや広告作品も出展可能です。

第1回のアワードでは、働くママのリアルを描き大きな反響を生んだ動画作品ワークスタイルムービー「大丈夫」サイボウズさんに出展いただきました。


サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」 イラストアニメバージョン

良い取り組みをしている企業メディアや広告作品の担当者に、もっとアワードを知ってもらいたい。そのために企業メディアでありながら「働き方」の問題提起をつづけるサイボウズさんの事例をあらためて紹介したい。そう考えて、サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 部長の大槻幸夫さんに話を伺いました。

大きな反響を呼んだワークスタイルムービー「大丈夫」制作の裏側

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サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 部長 大槻幸夫さん

――2014年に公開したワークスタイルムービー「大丈夫」は、大きな反響を呼びましたが、なぜ動画をつくることになったのでしょうか。

社長の青野から、サイボウズの知名度向上のため、いま取り組んでいる「働き方変革」をテーマに新機軸の訴求を考えてほしい、そして、いま一番苦労が大きいワーキングマザーを主人公にしたいとオーダーを受けたのがきっかけです。ワーキングマザーの方に共感してもらうためには、文字だけではなく映像が良いと考えて、ソーシャル上で話題になるような2~3分の動画を制作しました。

――ワークスタイルムービー「大丈夫」の公開後、何か印象的だった出来事があれば教えてください。

ニュース番組に取り上げられたことです。ノーカットで映像を流していただき、内容について語ってもらえたのは印象的でした。あとは企業や行政の方から、女性の働き方を考える勉強会の冒頭に流したいなどの問い合わせがいまだに来ています。

――ワークスタイルムービー「大丈夫」は第1回のアワードに出展いただきました。アワードに参加して感じたことを教えてください。

普段つながりのない業界のひとたちと触れ合うのは、はじめての体験でした。データジャーナリズム特別賞を受賞した沖縄タイムスの「地図が語る戦没者の足跡」などをみて、こうした地道な活動にスポットライトがあたる良い取り組みだと思いました。

ただ、第1回は新聞社やニュースサイトなど既存メディアの出展が多かったので、もうすこし若い人や新しいメディアが集まる場になると良いと感じました。

賛否両論どちらも可視化することが問題提起につながる

――動画作品には、賛否両論さまざまな反応がありました。批判が起きることは企業側からすると炎上リスクになると思いますが、社内ではどう考えていたのでしょうか。

当時、「ワーキングマザー」をテーマにしたCMに対して否定的な意見が起きがちだったので、批判の声は予想していました。ただ、私たちはあの映像で描いた世界観を良いと考えているわけではなく、いま起きている問題をみんなで考えようというスタンスでした。

そこで、ワークスタイルムービー「大丈夫」では動画作品に対するツイートをサイトにまとめました。答えのない問題なので、賛否両論さまざまな意見があると気付いてもらえる構造にしています。

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ワークスタイルムービー「大丈夫」特設サイトで、動画に対するツイートを表示

――賛否両論どちらも可視化することが問題提起になるという意味ですね。

ここ2~3年で感じたのは、情報リテラシーの高い先端層と一般層の間に大きな壁があることです。先端層はロジックを重視する人たちなので、映像をみて「なぜ男性は女性の働き方に理解がないんだ」といった批判の声が出てきます。

しかし、一般層はロジックよりも感情的なものが響くので「感動した」「私をみているみたい」といった共感の声が多かったです。その両方をサイトで取り上げることでメタ的な視点でこの問題の複雑さを知ってもらえればと思いました。サイボウズの企業メディアは、先端層と一般層の間をつなぐ役割が果たせれば、と思っています。

なぜ、サイボウズは「働き方」の問題提起をつづけるのか

――ワークスタイルムービー「大丈夫」やオウンドメディア「サイボウズ式」などで、「働き方」に関する問題提起を続ける背景を教えてください。

発端は「新しい顧客の獲得が上手くいっていない」というプロモーション上の課題意識からです。新しい層にサイボウズを知ってもらうためには、これまでと違う発想が必要です。ただ社名を認知してもらうだけではなく、私たちがグループウェアを提供する意義を伝えたい。そう考えた時に「働き方」に関する情報発信が重要だと気づきました。

私たちの問題提起がうまく広がり、社会の声となって「働き方」の改善が進めば必ずITツールの助けが必要となります。そうすれば、グループウェアを提供する弊社が役に立てる場所ができるだろうと、長期的な視点を持って取り組んでいます。

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サイボウズ式 トップページ

――サイボウズ式は、企業がブランドやユーザーに関する出来事を記事にする「ブランドジャーナリズム」の事例としても取り上げられていますよね。

運営する側として一番気をつけているのは、会社が伝えたいことを伝えないことです。製品のPRをするのではなく、世の中の関心事を取り上げて問題提起することでサイボウズの企業姿勢を伝える感覚で運営しています。なので、ブランドジャーナリズムの事例として取り上げられるのは嬉しいですね。

事業運営には信頼が大事 近道はないと気づいた4年間

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――サイボウズ式はブランディングを目的としたオウンドメディアですが、社会課題の解決に向けた情報発信を続けています。企業のオウンドメディアと、既存メディアの差は何だと考えていますか。

決定的なのはビジネスモデルの違いですよね。既存のニュースサイトの多くは広告収入で成り立っていますが、サイボウズ式は自社の売上で成り立っています。なので、記事を読んでもらうことに専念できます。扱うネタの範囲を企業活動に関連する分野に絞ってはいますが、記事の信頼性には差がないという想いでやっています。

――信頼性という点では、2016年にはキュレーションメディアの問題がありましたよね。

騒動を通じて、メディアは「読者の知りたいという欲求に応えようという想い」から始まっていることが信頼につながるのだとあらためて感じました。弊社がサイボウズ式やワークスタイルムービー「大丈夫」を制作したのも、ユーザーから信頼を獲得するためです。信頼を得るためには日本企業のワークスタイルの今を伝えたいという想いを忘れず地道に情報発信を続けていくしかない、近道はないとこの4年間で改めて気づきました。

(聞き手・構成:武富陵一郎)

1月28日に開催する「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」は、今回で3回目。作品の作り手と受け手が直接交流し、優れた作品をみんなの投票で選ぶイベントです。組織や業界の垣根を越えて、切磋琢磨する仲間と出会い、語り合える場にしたいと考えています。

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


『東京 和のたくみ』(毎日新聞) #ジャーナリズムアワード 出展作品18

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、毎日新聞による企画「東京 和のたくみ」です。

出展作品18 『東京 和のたくみ』(毎日新聞

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<作品概要紹介>

東京に残る伝統工芸の工房や店舗を訪ね、江戸のころから伝わる職人の手仕事を動画と記事で紹介するニュースサイト企画です。

木を削る音、太い針で畳みを縫う音、金槌でたたく音――などをしっかり拾って職人の技を際立たせ、職人の仕事への愛着やこだわりを表現したいと考えました。


デジタル報道センターと写真映像センターの合作で、動画を丁寧に作り込み、「新聞社のネット動画の水準に留まらない仕上がり」と自負しています。記者がナレーションも担当しました。


外国人旅行客の増加や2020年東京五輪が近づく今、日本の魅力を改めて伝えていきたいと考えています。一部を中国語に翻訳する試みもしています。

 

<作品へのリンク>

東京 和のたくみ

 

<関連リンク>

中国語バージョン

东京・<和>之巧匠 江户细木器家具——探访匠人茂上丰的质朴刚毅的刨刀技艺

东京<和>之巧匠 银师・上川宗达的神技——金锤默默,听音造物

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


『NHKニュース・防災アプリ』(NHK) #ジャーナリズムアワード 出展作品17

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、NHKによる「NHKニュース・防災アプリ」です。

出展作品17 『NHKニュース・防災アプリ』(NHK

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<作品概要紹介>

多くの災害や事故などの報道に携わってきた記者たちが中心になり、防災アプリを開発しました。毎年のように大規模災害が起きるなかで、気象庁などから発表される気象災害情報はより細分化、パーソナル化しています。全体の状況をマスに伝える「放送」、パーソナルな情報を拡散する「ソーシャル」の間で、災害に直面した人が必要とする確かな情報を迅速に届けることが目的です。

 

<作品へのリンク>

NHKニュース・防災アプリ

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


『地方で行うライティング基礎講座、地域のニュースライターを育成』(NPO法人コムラボ) #ジャーナリズムアワード 出展作品16

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、栃木県足利市を中心に「地域の『やりたい・かなえたい』を共に創る」をミッションに活動しているNPO法人コムラボです。

出展作品16 『地方で行うライティング基礎講座、地域のニュースライターを育成』(特定非営利活動法人コムラボ)

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<作品概要紹介>

NPO法人コムラボは、栃木県足利市を中心に「地域の『やりたい・かなえたい』を共に創る」をミッションに活動している団体です。地域メディア「あしかがのこと。」、コワーキングスペース「SPOT3」、IT教育・支援事業を行っています。

コムラボは2015年度から栃木県足利市から委託を受けて在宅ワーク支援事業を実施中で、今年が2年目です。ニュースライターを育成するライティング講座、印刷物デザイナーを育成するライティング講座の2つを進めています。


ニュースとは、伝えるためにはどのように準備して取材にのぞめば良いかなど、基礎から学びます。1人で学ぶのではなく受講者でチームを組んで学びたい、助け合いながら地域における情報発信の担い手づくりを行っています。

 

<作品へのリンク>

地方で行うライティング基礎講座、地域のニュースライターを育成

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


『教育におけるネットニュースへのコメントや批評の必要性について考える』(矢萩邦彦・教養の未来研究所) #ジャーナリズムアワード 出展作品15

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、さまざまなネットニュースに「教育」という切り口でコメントを行う、矢萩邦彦さんと教養の未来研究所による実践と研究です。

出展作品15 『教育におけるネットニュースへのコメントや批評の必要性について考える』(矢萩邦彦・教養の未来研究所)

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<作品概要紹介>

様々なニュースに「教育」という切り口でコメントをすることは、多様性を重視しつつ論理的判断力を養うために重要なのではないか、という実践と研究です。

 

<作品へのリンク>

教育におけるネットニュースへのコメントや批評の必要性について考える

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。


『空襲の記憶と記録』(ヤフー株式会社) #ジャーナリズムアワード 出展作品14

1月28日(土)に東京・法政大学で行われる「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」(主催:日本ジャーナリスト教育センター、共催:法政大学社会学研究科)の作品を紹介します。今回は、ヤフー株式会社による「空襲の記憶と記録」です。

出展作品14 『空襲の記憶と記録』(ヤフー株式会社)

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<作品概要紹介>

日本人の戦争体験、特に空襲に関する体験の証言を動画で収集してコンテンツを制作し、映像・テキスト・画像を組み合わせるウェブの特性を生かした「デジタル・アーカイブ」です。太平洋戦争中、日本はそのほぼ全域が空襲の被害を受けました。


北海道から沖縄までの全国の空襲被害とその苛酷な体験を、デジタル技術で未来に伝え、その体験を皆で共有するのがねらいです。ここでは、ヤフーオリジナルの番組だけでなく、地域のケーブルテレビ局からも番組を提供していただき、網羅性を追求しています。また、全国の市区町村の空襲被害のデータを時事通信社の協働で収集して公開しました。


2017年1月現在、番組はヤフーオリジナルが30本、ケーブルテレビ局提供が8本あります。これらのコンテンツを視聴することが教育現場での学びや研究に資するように構成しました。学校や地域の公民館などに活用していただくよう働きかけています。

 

<作品へのリンク>

空襲の記憶と記録

「ジャーナリズム・イノベーション・アワード2017」の作品応募に関しては下記のブログを参考にしてください。

【一般参加者について】一般参加者は、作品展示を見ながら出品者と交流、賞を決定する投票を行うことが出来ます。参加費は1,000円(受付でお支払ください)、学生は無料です。詳しくは下記のブログをごらん下さい。