#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

青森県八戸市と岩手県紫波町で「東北ローカルジャーナリスト育成事業(ウェブで伝わる文章の書き方)」を開催しました

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は、11月12日に青森県八戸市、13日に岩手県紫波町で「東北ローカルジャーナリスト育成事業」(ウェブで伝わる文章の書き方)を開催しました。岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド代表)を講師に招き、誰でも気軽に発信できる時代だからこそ、どうすれば相手に伝わる文章が書けるのかを参加者と共に考えました。

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"伝える"と"伝わる"の違い

「そもそも、『伝わる』とはどういうことだと思いますか」。講義の冒頭、岡本さんは参加者に問いかけました。会場からは「誤解を生まないこと」「主張が分かりやすく相手に伝わること」など様々な意見が出ましたが、岡本さんは「自分が相手に期待するアクションをしてもらえること」と定義しました。

青森会場の参加者からは「相手のアクションがなければ伝わったことにはならないというのは、これまであまり意識していなかった。新たな発見だった」という感想がありました。

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「消せばいい」はウェブでは通用しない 

講座では、ウェブ発信の可能性だけでなく、気軽に発信できるからこそ潜む「リスク」についても学びました。

ウェブで書いた内容は一度拡散されてしまうと、都合が悪くなっても簡単に消すことはできません。岡本さんは「原則的に全世界に対して公開されることを常に認識する必要がある」と話しました。

また「過度な期待を抱かせるような、”煽り”の表現は慎んだ方がいい。一時的には見てもらえるかもしれないが、その後は二度と信頼されなくなる」とも注意喚起しました。
その上で、たくさんの人に伝えられるウェブをうまく活用して「地域の人だからこそ分かる東北の課題や実情、可能性を発信してほしい」と参加者に伝えました。

 岩手会場で参加した、東北の地酒を地域の外に紹介する活動をしているという女性は「発信したいが、文章を書くのが苦手なので参加した。日本酒の文化は、必ずその土地や人とつながっていると思う。日本酒を通して東北の魅力も伝えていきたい」と話していました。

 

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<講座で使用した資料はこちらでご覧いただけます>
http://www.slideshare.net/arg_editor/20161112-jcej

 

本講座は、復興庁の「新しい東北」情報発信事業に選定された「ローカルジャーナリスト育成事業」の一環です。 秋田・山形会場では『地域の魅力を再発見するには』(講師:田中輝美) 、宮城・福島会場では『取材で話を「聞き出す」力』(講師:鎌倉幸子)をテーマに行われます。詳細は以下をご確認ください。

  ・参加には事前の申し込みが必要です。申し込みはこちらのフォームから

 

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