大槌町の波板にある私設図書館「森の図書館」を運営している佐々木格さんのお話を聞いてきました。この図書館の庭には、「風の電話」と名付けられた電話ボックスがあります。そこには、黒の電話がありますが、電話線はつながっていません。震災で亡くなった方と通話をするように、心で会話し、思いを伝える電話なのです。
「森の図書館」は、出版社「洋泉社」の創業者である藤森建二さんが、佐々木さんが既に設置していた「風の電話」を訪れた時に「震災で図書館が無くなってしまい、子どもが読書を出来る環境が無くなってしまった」と話したのがきっかけで、今年の春に作られました。最初はペンションやB&B(Bed and Breakfast、小規模宿泊施設)にしようと考えていたそうです。その後、藤森さんから本の提供があったり、各メディアに取り上げられたりしたことで、4000冊を超す本の寄付が集まりました。
佐々木さんは被災後、ライフラインや通信手段、すべてが無くなった現実を見て、「生き残った意味を考えなくてはならない。12年間ガーデンニングを趣味として続けてきたが、改めてこの地を使って被災地に必要とされることをやろう」と決心したそうです。現在は、震災の光景を見てしまった子ども達に、「自然が豊かなところで知識を吸収して大きくなってほしい」、「心が傷ついた人、時間が被災当時のままで止まっている人たちのための心のケアをしたい」という思いで、色々な企画やイベントを開催しています。
自分も被災した中で、心の傷を負った人を支援して前を向いていくという佐々木さんの強い想いが印象に残りました。
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小鎚地区を訪れた学生インターンは、「楽らく体操」に参加しました。「楽らく体操」は、セラバンドというものを使って体操をします。(これが結構プルプルくるんです!)運動の意味だけではなく、皆で集まってお喋りして大声で笑ってという時間がとても良いものだと、参加者の方々は声を揃えて言ってました。
夜には洗濯をしました。見て下さい!この洗濯の量!
「NewsLab♡おおつち」では3、4日に1回コインランドリーに行くのですが、みんなまとめるとこんなことになります(笑)洗濯、乾燥で計1時間はかかります(-_-)/~~~これを持って移動するだけでも大変なのですが、綺麗になった服は気持ち良いです!綺麗なラボシャツで大槌のまちを駆け巡りますよ〜〜〜〜!
(学生インターン・庄司 智昭)
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