今日は、9月15日に予定している「大槌みらい新聞」の創刊号発行に向けての準備を本格化させました。主に町民のみなさんに町のイベントを紹介してもらう、町民カレンダーの撮影を行いました。今回は創刊準備号と異なり、私たちではなく、町民のレポーターの方に写真を撮ってもらっています。町民が町民を取材するというスタイルをできる限り実現したいと思い、駆け回っています!
今日訪れたのは、大槌地区、小鎚地区、吉里吉里、浪板地区の仮設住宅が中心でした。
小鎚地区の仮設集会所ではちょうど、「お茶っこの会」という人が集まり話や工作をする会が開かれているところでした。「狭い家にばかりいるのではなく、ご近所どうし顔を見合わせる事で少しでも毎日を楽しくしたい。それに暑い日は一カ所に集まる事で節電にもなるしね」とおばあちゃん達は笑顔で話していました。
別の集会所で出会った澤舘健介さん(77)は、絵を描くのが大好きで絵の具でよく作品を描いていました。しかし、8年頃前にパーキンソン病と診断され手足がガクガクと震えるようになり、水彩画を続ける事が出来ず、落ち込んでいたそうです。
震災後、多くの友人が津波で流される中、生き残った澤舘さんが「何かしなくては」と新たに始めたのがクレヨン画でした。絵の具のようにぼかしたり、重ね付けできないクレヨンに慣れなかったものの、仮設住宅の集会所に来る絵の先生に習い、少しずつ自分の描きたいものが出来るようになったそうです。澤舘さんの住む仮設住宅集会所の壁には、沢山のクレヨン画が並んでいました。作品を持ちながら、「病気にも負けず、頑張っております」と笑顔で話していたのが印象的でした。
(学生インターン・宮城 陽奈子)
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