日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は7月30日にワークショップ、「ジャーナリストとキャリア あなたの「働く」論を考える」を行いました。
キャリアカウンセラーの @clione さんから「キャリアとは何か」というお話をして頂きました。
まず、「これまで無数に重ねてきた選択の軌跡、これからの軌跡がキャリア。キャリアにはアップもダウンもなく、あくまでも自分がどう生きるのかということ」と問いかけ、「働くことを通して生きていくこと」をキャリアと定義してお話を進めていきました。
キャリアを考えるヒントとして、仕事を通して感じてきたこと分析してでてきた「自分は何に価値を感じるのか」などの自己イメージを自分のキャリアを考えるために役立てていく、キャリア・アンカーという考え方や「個人のキャリアは予期しない偶然のできごとによってその8割が形成される。その偶然の積み重ねがキャリア。その偶発的な出来事を活用して力に変えていく」というプランド・ハプンスタンス理論を紹介して下さいました。
その後、メンバーの組み合わせを変えながら4人のグループで話し合いを行う、ワールドカフェ形式で「自分の働く論」を考えるワークショップを行いました。「会話を大いに楽しむ」「問いに意識を集中」など、ワールドカフェのエチケットについて聞いた後、
・「あなたの『働く』に影響を与えたエピソードはどんなものがありますか」
・「あなたが働く中でささやかだけど大切にしていることはなんですか」
・「あなたにとって仕事とは何ですかと就活生に聞かれたら、何と答えますか」
この3つの問いをメンバーを変えながら話していきました。
普段自分ではあまり考えることがなかった問いに、苦戦している参加者の方もたくさんいましたが、議論はとても盛り上がっていました。
最後に参加者一人一人が「自分の働く論」を整理・発表して、ワークショップは終了です。
仕事は生きる手段であると同時に、自分にとっての壁を乗り越えることであったり、他人に対しての価値を生み出すことであったりと、「自分にとって働くとは何か」というのは様々なバックグラウンドとともに、人それぞれでした。
今回のワークショップで印象的だったのは、考えてみれば当たり前かもしれないけど、大人の方がみんなすごく悩んでいたことです。大人も仕事とは何か、社会に価値を生み出せるか、どうしたらわくわくできるのか、知っているのではなくて考え続けながら働いていて、働いてきた経験を通して考え方が変わったり、価値観が変わっていくことを知りました。
(学生運営委員・木村 愛)