#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

美又共存同栄ハウスの「ココ好き!」ポイントを見つけています #美又PJ

「美又共存同栄ハウス」のオープンハウスでは地元の島根県立大学生が建物案内を行っており、来場者から「気持ちよく見学できた」「元気をもらいました」など大好評でした。今回は島根県立大学の佐藤小春さんにレポートをお願いしました。

案内しているとたくさんの方からハウスの「この場所がいい」、「このデザインが素敵」という意見を貰いました。このレポートでは来てくださった皆さんの「ココ好き!」ポイントをお伝えしていきます。 

まず、ハウスに入ってすぐ目につくのは高い天井と木造の梁が特徴的な「広場」です。

ここには元々2つの部屋を隔てる壁がありましたが、改修に伴って壁を取り払い、現在は大きな1つの部屋になっています。広場の天井は一面に梁が架け渡されており、ハウスの中でも強い存在感を放っています。来てくださった方も「梁が見えていて開放感がある」、「なんだか日本家屋みたい」と天井を見上げていました。

次の「ココ好き!」ポイントは「寝台」です。

ここはハウスの中でも特に印象的な場所です。寝台列車のような二段ベッドでは、大人も子供もワクワクした表情を浮かべていました。寝台では奥に行けば行くほど閉鎖的でプライベートな空間になるため、秘密基地に居るような印象を受けます。どこか子供心がくすぐられる場所であり、訪れた皆さんも「サンライズ出雲みたいだ」、「子供だったらかくれんぼしちゃうね」と楽しそうでした。

2階の「講堂」はハウスの中でも「農協さん」時代の面影を残している場所の一つです。

大きなガラス窓が特徴であり、晴れの日には綺麗な石州瓦の景色を見ることができます。窓には昔ながらの手吹きで作られたガラスがはめ込まれています。今では珍しいことから「昔のまま残っていて安心した」、「味があって良い」と好評でした。

「講堂」の中央にある大きな電灯も皆さんから人気でした。

天井部分の青いレリーフが特徴的であり、「電気の装飾が素敵」だと、たくさんの方が写真を撮っていました。

「共存同栄ハウス」にはここで紹介した場所以外にも、素敵な場所がたくさんあります。是非とも自分の「ココ好き!」ポイントを見つけてみませんか?

島根県立大学の学生が「共存同栄ハウス」を案内しています #美又PJ

「美又共存同栄ハウス」(島根県浜田市金城町美又)のオープンハウスでは、地元島根県立大学の学生が、建物内の案内をしたり、住民の思い出をインタビューしたりと大活躍です。

来場者が受付をすませると、県大生が担当につき、大きく変化した宿泊スペース「寝台」や業務用のキッチンがある「食堂」、そして当時の面影を残した2階の「講堂」を順番に案内しています。

小さな参加者には目線を合わせて対応します。

案内の最後にチェキを使った記念撮影を行い、「ここでやってみたいこと」、「ここをこんな場所にしたい」をチェキやポストイットに書いていただきます。

黒板は皆さんのやってみたいで溢れています。

地域の人へのインタビューも担当してくれています。昔の美又の様子や「農協さん」として利用されていた当時の状況を取材していました。このインタビューの結果はクラウドファンディングの返礼品である「冊子」にまとめられます。

県大生の活動をこれからも見守って頂けると幸いです。

「美又共存同栄ハウス」オープニングセレモニーを実施しました! #美又PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が地域の拠点として整備した「美又共存同栄ハウス」(島根県浜田市金城町美又)のオープニングセレモニーを3月16日(土)に行いました。

午前中は地域の皆さんを対象にした見学会でした。建物は「農協さん」として地域に親しまれていましたが、JAの皆さんや実際に農協で働いていた方も訪れ、当時の建物の様子を語ってくれました。「自分たちが働いていた場所がこんなに変わるとは」「外側はそのままなんですね」といった声がありました。

2階の講堂ではチェキを使った記念撮影を行い、「ここでやってみたいこと」、「ここをこんな場所にしたい」を書いていただきました。「読書したい」「みんなでワイワイ話したい」「女子会」など皆さんの思いが次々と書かれていました。

午後からはクラウドファンディングの返礼品のセレモニーを実施しました。島根だけでなく、岡山、東京など遠くから来てくださった方々もいました。JCEJの運営委員からプロジェクトへの想いと修繕・改修についての説明を行いました。

続いて地元追原社中による神楽「恵比寿」の演目が披露されました。迫力ある動きに大盛り上がりでした!

恵比須が鯛を釣り上げた様子。鯛釣りの前には撒き餌として投げるお菓子には福が宿るとされており、皆さん福を持ち帰えっていました。

施設を自由に見学いただけるオープンハウスは3月17日(日)から20日(水)まで実施しています。是非ともお越しください!来場には予約が必要です。下記フォームからお申し込み下さい。

docs.google.com

「農協さん」から「美又共存同栄ハウス」へ 修繕・改修の変化をお伝えします #美又PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が地域の拠点として運営する島根県浜田市金城町美又の「美又共存同栄ハウス」。今回は「農協さん」(旧美又信用購買販売組合)からどのように修繕・改修が行われたのか、その変化を写真でお伝えしたいと思います。

まず外観ですが、地域に愛されて大切にされていた風景を大きく変えることがないように注意しながら進めました。アルミサッシだった正面と右側の入口2カ所と窓は木製の扉に戻しました。よく見ていただくとお気づきになると思いますが、アルミサッシ時代に板で埋められていた窓も修繕しました。

まだ新しくぴかぴかですが、そのうちなじんでいくと思いますし、地元の方々からは好評だったのでほっとしています。資金面の限界もあり、屋根は最低限で外壁はそのままです。いつかみんなで塗り直す時を楽しみに、これから運営していきます。

当時の雰囲気を生かしてのんびり過ごせる空間に

建設当時の雰囲気がよく残っている二階の講堂は、そのままの雰囲気を生かして、穴が空いていた天井や剥がれていた漆喰や窓を修繕しました。

天井はすっかりきれいになって、どこに穴が空いていたのかわからないくらいになって感激です。床はじゅうたんに変え、窓際にはカウンターを設置しました。床にねそべって美しい天井を眺めたり、大きな窓から降り注ぐ光を感じながら読書をしたり、訪れた方がのんびり過ごしてもらえるように工夫しました。

多目的に利用できる広場に

JA時代に事務所として使われていた1階は、金融機関らしかったカウンターを撤去し、カウンターの後ろにあった部屋の壁を取り外し、大きなスペースにしました。ワークショップや講演など多目的に利用できる広場となります。

天井ははがすとクリーム色の天井が姿を現し、さらにそれをはがすと建築当時の梁が出てきたことは以前ブログでお伝えしました。

jcej.hatenablog.com

クリーム色の天井板は、キッチンのカウンターに生かすことにしました。壁も同じトーンの色に塗り直しています。

以前は扉の奥にあったキッチンをカウンターにしてトイレの入口を分けました(以前はキッチンの奥にトイレがあったのです)。業務用のコンロやシンクを備えています。宿泊やイベントで利用した人が一緒にご飯をつくって食べたり、料理教室イベントを行ったり、することが可能です。

増築部分を「寝台車」のような宿泊スペースに

1階の増築部分は宿泊スペースとして区切って活用することにしました。二段ベッドを設置し、10人が宿泊することができます。左側の窓が通路の窓と同じです。右側の壁には昔の「農協さん」の建物の写真を飾り、ハウスの歴史が伝えられるといいなと考えているところです。

通路部分には地元の石州瓦を使ったタイルを取り入れています。

みんなでワイワイと談話してもらうイメージでソファも設置しています。石州瓦をイメージしたソファのカラー、壁はコルクで地元のクリエイターの作品を展示することもできます。

以前からあった壁のレンガを残した談話スペースと2段ベッド。寝台車をイメージしています。ベッドは下のようなオープンタイプだけでなく、プライバシーが確保できるセミクローズドやクローズドのタイプも用意しています。

まだまだ足りないものが多く、これから皆さんと一緒につくっていけるとうれしいです!

ハウスの見学イベントあります

3月17日(日)から20日(水・祝)まで4日間「美又共存同栄ハウス」のオープンハウスを行います。11時から16時まで、施設内を自由に見ていただくことが可能です。なお、オープンハウスの後は施設を維持していくために施設利用のトライアルを実施し、見学も有料での案内となる予定です。オープンハウスでは、地域のクリエイターと制作したオリジナルグッズの販売も行いますので、変化をぜひ見に来てください!

オープンハウスの概要

日:3月17日(日)、18日(月)、19日(火)、20日(水・祝)
時間:11時から16時までの間で実施。見学時間は概ね1時間となります。
内容:施設内の自由見学とオリジナルグッズの販売
参加費:無料

駐車場が限られている関係で事前予約が必要になります。下記フォームから注意事項などをご理解の上、申し込みをお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScgaFZAyd6OpzRlXRfe1c_AYl0VAW1yrCJwhbvBwaMTpz9UEg/viewform

3月17日から20日の4日間「美又共存同栄ハウス」のオープンハウスを開催します! #美又PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が地域の拠点として取得した島根県浜田市金城町美又の「農協さん」(旧美又信用購買販売組合)は、新たに宿泊やイベントスペースを備えた施設「美又共存同栄ハウス」として再出発します。

「農協さん」を続けるとJAの建物と間違われてしまう可能性もあるため変更が必要でした。 これから何を大切にしていきたいか、それはこのクラウドファンディングでも最も共感してもらった「共存同栄」だと考えました。そして、この土地のことも大切にしたいので、「美又」も入れたい、さらに、利用した人たちがそのあともまるで家族のようにつながっていくといいなという思いを込めて、「ハウス」と付けました。

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地域での役割を一度終えた「農協さん」ですが、これからは私たちが「ハウス」の役割を新たに見出していく番です。利用者それぞれの想いを大切にしながら、第一歩をぜひここで踏み出してみてもらえる、「やってみたい」が「やってみた」に変わる、そんな場になる未来を願っています。

3月16日(土)13時半から、クラウドファンディングでお約束した「オープニングセレモニー」を実施します。こちらはクラウドファンディングの返礼品(リターン)としてオープニングセレモニーを選んでいただいた方向けとなります。

続いて、3月17日(日)から20日(水・祝)まで4日間「美又共存同栄ハウス」オープンハウスを行うことにしました。11時から16時まで、施設内を自由に見ていただくことが可能です。地域のクリエイターと制作したオリジナルグッズの販売も行います。

オープンハウスの概要

日:3月17日(日)、18日(月)、19日(火)、20日(水・祝)
時間:11時から16時までの間で実施。1組の見学時間は概ね1時間となります。
内容:施設内の自由見学とオリジナルグッズの販売
参加費:無料

駐車場が限られている関係で事前予約が必要になります。下記フォームから注意事項などをご理解の上、申し込みをお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScgaFZAyd6OpzRlXRfe1c_AYl0VAW1yrCJwhbvBwaMTpz9UEg/viewform

応援してくださっている皆さんと、再出発を一緒にお祝いできる機会にしたいと思っています。ぜひお気軽に足を運んでいただけると嬉しいです。お待ちしています!

これまでの工事の様子はこちらからご覧ください。

jcej.hatenablog.com

「農協さん」の修繕と改修工事が進んでいます! #美又PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が地域の拠点として取得した島根県浜田市金城町美又の「農協さん」(旧美又信用購買販売組合)を活用するためにクラウドファンディングへのご支援改めてありがとうございました。修繕と改修の工事が着実に進んでいます。

建築家の和田デザイン事務所さんと工務店・建匠(けんしょう)さんとJCEJで定期的に打ち合わせを行っています。

前回の報告で紹介したように、一階の天井を外した際に出現した太い梁を活かすことになり、大きな空間に変わっていました。新たに天井などはつくらず、この雰囲気を生かしていきながら、グループワークやイベントができるスペースに改修していく予定です。

jcej.hatenablog.com

 

 大きな穴が開いていた二階の講堂の天井も、きれいに塗り直されました。どこに穴が開いていたのかは分からなくなりました。

真剣に壁紙や床の素材、色を選びます。「建築当時の雰囲気をなるべく生かす」ことを大事にしているので、改修部分も建物に使われていた素材に合うものを選ぶようにしています。

左側のモスグリーンが建物の外壁、右側のクリーム色の木は事務所部分の天井に使われていました。取り外した天井の一部を残しておき、改修部分に使おうとアイデアを出し合いました。

増築された部分は寝室スペースに改修します。寝室スペースは快適さも大切ですから、荷物を置く所はどこか、コンセントはどこに配置するか、など細かなところを確認しながら進めています。

工事は2月末には終わる見通しで、予定より早いですが3月中旬にはクラウドファンディングでお約束した「オープニングセレモニー」を実施できる予定です。詳細は決まり次第、お伝えしますので楽しみにお待ち下さい!

「農協さん」建築当時の雰囲気をなるべく生かしていきたい #美又PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が地域の拠点として取得した島根県浜田市金城町美又の「農協さん」(旧美又信用購買販売組合)で10月23日、和田デザイン事務所と工務店・建匠(けんしょう)とJCEJで修繕・改修の方向性の打ち合わせを行いました。

10月12日の大安に工事が始まり、壁や天井を外したことで建物の状況が分かって来ました。和田さんや建匠の棟梁さんとそれらを確認しながら「建築当時の雰囲気をなるべく生かす」ことを決めました。

「農協さん」の建物は大きくは、「共存同栄」マークを掲げている大きな建物、右側の倉庫、左側の増築部分(格子窓があるところ)と3つあります。倉庫は壁の一部に穴が空いたり、屋根の瓦が破損したり、しており痛みが激しいのですが、予算の都合で今回の修繕・改修では対象外です。

「共存同栄」マークを掲げている大きな建物の1階は、JAが事務所として利用するためカウンターや会議室のようなスペースなどがありました。下の写真が「農協さん」を引き継いだ時の1階部分です。柱の向こう大きな窓があるところは増築部分です。

天井を取り外すと、クリーム色の天井板があり、それも外すと太い梁が出現し、鉄骨などが出現しました。

写真を見ていただくと左側にクリーム色の天井が、右側はそれを外しています。境目に鉄骨があり柱が支えています。建築当時は1階は小さな区画に分かれていたと見られますが、それを広げた際に補強のために後から取り付けたのではないかということでした。

天井に電気やクーラーの配管を配置する必要があり、その際には出現した太い梁を活かすことになりました。クリーム色の板は天井だけでなく壁部分にも使われていることが分かり、それもどこかに活かせないか検討しています。

また、壁を外した部分には窓があることが分かりました。写真の奥の部分、アルミサッシの窓の上に塞がれていた窓が見えています。

旧事務所部分がどのように生まれ変わるのか楽しみです!

ここはトイレがあったスペース。瓦が一部壊れており、屋根もだいぶ傷んでいるため修繕が必要な部分が増えました。

増築部分と大きな建物の接合部分です。外観に使われている水色が鮮やかに残っています。

増改築の痕跡は「農協さん」の建物の歴史を物語ります。

引き続き工事が行われていますので安全のため関係者以外は建物と敷地には立ち入ることができません。ご協力をよろしくお願いいたします、

建物を生かすためにクラウドファンディングを実施中です。リターンは、地元島根県を中心に活躍する職人やデザイナーやクリエイターと新たに開発してお届けします。特徴的な建物をイラストにした絵葉書やエコバッグ、「共存同栄」マークをモチーフにしたステッカーやマグカップなどです。ぜひクラウドファンディングでご支援をお願いします。

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