#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の活動を紹介しています!

「問題意識がクリアに伝わる記事を」 ジャーナリストキャンプ後も続く、記事を磨くための試行錯誤

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が5月10日に開催した、ジャーナリストキャンプ高知の未公開記事を議論するワークショップ。執筆者とデスク、ワークショップ参加者が意見を出し合いました。キャンプ記事の連載はハフィントンポストですでに始まりましたが、その裏ではより良い作品にするための試行錯誤が続いています。

▼あなた自身の問題意識を伝えて
「読まれるタイトルか」「筆者自身が持つ問題意識はクリアに伝わっているか」「ニュース性はどうか」。それぞれが書き上げてきた記事にJCEJの藤代裕之代表から問いが投げかけられると、グループに分かれたワークショップ参加者はさっそく真剣な表情で議論を始めました。

あるテーブルでは、「自由」という今回のキャンプのテーマの「王道」とも言えそうな、「自由を求めるホームレス」というテーマの記事を議論しました。
外部からのワークショップ参加者は「ドキュメンタリーのカメラで追うような記事」と評価しながらも、「自由を求めてホームレスになった人は高知に限らず全国にいるのでは」と、高知ならではの視点を盛り込むようアドバイス。
一方、あるキャンプ参加者は、記事の執筆者自身が持つ「自由」の定義があいまいなのではないか、と指摘しました。
この記事を担当したジャーナリスト・水島宏明デスクは「問題意識(はどこに設定されているか)というところですね」。まずは筆者が一番伝えたいことを明確にさせることが、「その人らしい記事」を磨く上で鍵となるようでした。

▼匿名?実名? 反論も含めて引き受ける
小さな集落の中で起きた「死」に関連するテーマで執筆したある参加者は、微妙なテーマを扱う記事が「炎上」するリスクも踏まえ、匿名での記事掲載を考えていました。
社会学者・西田亮介デスクは「死というデリケートな問題を扱うときに匿名でいいのか」と疑問を投げかけました。「僕は反論も含めて引き受けることも大事だと考えている」。難しい問題だからこそ、筆者も実名で最後まで責任を取るべきではないかという思いを伝え、匿名での投稿に再考を促していました。
同じく記事を読んだ弁護士ドットコム編集長・亀松太郎デスクも「読み物としては面白いが、書き手はどういう人なのか、普段どういうことを考えているのか分かったほうがいいと思う」と、ネット上であっても筆者の「顔」が見えるようにすることを提案しました。

今回議論された記事は、今後ハフィントンポストで随時掲載される予定です。
すでに公開されている一本目は、Yahoo!Japanの苅田伸宏さんの記事です。是非ご覧ください。
子どもは減るが保育ニーズは増大 働く女性に支えられた『元・保育王国』の現在

(JCEJ学生運営委員・高橋 真歩)