#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の活動を紹介しています!

取材への「科学的」アプローチを学ぶ  -参加者レポート(2)-

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が7月6日に行ったワークショップ「伝える記事の書き方をみんなで考える」の参加者レポートを山下真史さんが書いて下さいました。ウェブ媒体での記事執筆や編集に携わっていて、「他の記者がどんな取材をしているか」に興味があったという山下さん。ジャーナリストキャンプ報告記事の執筆者らとの交流から得た学びを綴ってくれました。

「全国の他の記者は、どんなふうに記事を書いているか知りたい、ということで企画した」。ワークショップ「伝わる記事の書き方をみんなで考える」の冒頭、JCEJの運営委員の方はこう話しました。今年5月4日から2泊3日で行われた「ジャーナリストキャンプ福島2013」の狙いです。

私は「他の記者がどういう取材をしているか」について、とても関心がありました。というのも、私は普段ウェブ媒体で記事を書いたり、他のライターが書いたものを編集したりしていますが、いわゆるマスメディアの記者のように「ジャーナリスト」の訓練を受けたことがなかったからです。

以前から、そんなコンプレックスのようなものを感じていたところ、私にウェブ媒体で文章を書く機会をくれた元ニコニコニュース編集長の亀松太郎さんから誘われ、ジャーナリストキャンプを通じて記事をどう書くかついて必死に考えた方の話が参考になると思って、今回のワークショップに参加しました。


ワークショップでは、ジャーナリストキャンプ報告記事の執筆者を交えた5つの班に分かれて、感想や意見を出しあう時間がありました。私が最初に入ったグループでは、アクセスランキングで1位を獲得した新志有裕さんが「取材前にテーマを先に設定した」という話をしました。取材期間も2泊3日しかなかったという理由もあるとのことでしたが、「これが取材の基本」だと思いました。

次に回ったのは、ダイヤモンド・オンラインの原英次郎編集長からも絶賛された『「どこにも行けない、ここにも居られない」フィリピンパブと仮設住宅で揺れる女性たち』を執筆した菅原聖司さんのグループ。菅原さんは「現地で取材することで、取材対象が少し変わった」というエピソードを披露していました。

ダイヤモンド・オンラインの原編集長によると、「(読まれる記事の原点には)問題意識・テーマ設定が鮮明かどうか、がある」ということです。いずれにせよ、取材前に自分で仮説を立てて取材するということが大事なのだと思いました。そして、自分の頭の中で描いていたものと違うものがあれば検証して方向を変えていく。

記事においては、言葉の力・表現力も重要だと思いますが、取材そのものはある程度科学的にできるものだとわかったことが、今回のワークショップでの個人的な収穫です。
(山下真史)

<関連リンク>
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