#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

「その場にとけ込む自然さを大切に」デザイナー・小石克さんから学ぶ illustrator の使い方

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は12月8日、「大槌みらい新聞」のレイアウトを担当してくれているデザイナー小石克さんを招いて「illustrator*1を使ってみよう」のワークショップを行いました。

当日は、大槌みらい新聞・現地責任者の松本裕樹さんと「町民レポーター」として大槌みらい新聞の活動に協力してくれている釜石望鈴さんも参加し、あらかじめ小石さんに途中まで作成していただいたデータを元に、大槌みらい新聞・第3号の1面を作成しました。

参加者は、小石さんの説明を聞きながら、時には、手を挙げて質問をしながら、真剣な眼差しでパソコンと向き合い、文字の大きさ・色の変え方から、写真の配置・トリミングの仕方などを中心に学びました。

ワークショップ終了後に、「大槌みらい新聞をデザインした上での思い」と、「デザインする時に心がけていること」について、小石さんに聞いてみました。
「大槌みらい新聞はあえてデザインしすぎず、オーソドックスな新聞の形で提供することで、新しさの中に懐かしさを感じてもらうようにしています。ご高齢の読者の要望に応じ、本文、文字の大きさを2回拡大し当初の1.4倍の大きさにする、顔色を意識して明るく調整するなど、毎号細かい調整も続けています。デザインのときに心掛けていることは、 以前からずっとあったような、その場にとけ込む自然さです。」

また、大槌みらい新聞第3号まで掲載されていた町民カレンダーの上部にあった2つの○は、画鋲を打つ行為を連想させ、1カ月間張っておいてもらえる媒体になるように、という思いを込めた工夫もされていたそうです。

今回 illustrator を実際に使ってみて、普段何気なく使っているあらゆるものが、デザイナーの方の大変な労力と思いで出来ているのだと、少しばかりですが、実感することが出来ました。私自身は、現在大学生ですが、今回のワークショップを通して、いろんな職種の人がお互いの仕事の大変さや面白みを理解しておくことが、自分の仕事を進めていくうえで役立ってくるのではないかと思いました。
(学生運営委員・庄司智昭)

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*1:illustrator とは、ロゴタイプや図面、広告、パッケージなどをデザインする描画ツールソフトとして、印刷業界などあらゆる分野で使用されている、アドビシステムズが販売するベクターイメージ編集ソフトウェア。( Wikipedia より抜粋)