読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の活動を紹介しています!

伝えたい笑顔がある〜高校生レポーターと考えた大槌町の魅力発信〜

大槌PJ

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は12月8日、ミニワークショップ「大槌みらい新聞の記事を考えてみよう!」を開催しました。JCEJがサポートをしている「大槌みらい新聞」の町民レポーターの高校生釜石望鈴さんと、現地責任者の松本裕樹さんを招き、現地の状況やレポーター活動についてお話して頂きました。イベント後半では、大槌みらい新聞の記事を考えるワークショップを行い「今月の臼澤みさきちゃん」などの新たな企画が生まれました。

■町民レポーターってどんな活動?〜高校生レポーター・釜石望鈴さんに聞く〜

釜石さんの活動報告は、大槌みらい新聞サポーターの日経BP高橋信頼記者によるインタビュー形式で行われました。

【釜石さんについての記事はこちら】

最初にレポーターになったきっかけを尋ねられた釜石さん。「みらい新聞の取材を受けたときに、写真が好きならレポーターになってみないかと誘われたのがきっかけ」と言い、記事を書いていて難しかったのは言葉で人に上手く伝えるということだそうです。また、大好きな写真について、写真を見て色々なことを伝えることができるということ、そのときそのときの瞬間が写真1枚になっているということが良い思う、とその魅力を教えて下さいました。

「ある人に『デジカメを持っているなら人の笑顔をたくさん撮って』と言われたので、たくさんの笑顔の写真を撮りたいと思います」と今後の希望を話して下さいました。さらに、「これからの大槌町にどんな町になってほしいか」との質問に「震災の影響で海も少し汚れてしまったので、自然の豊かな町になってほしい。町を訪れた人や離れていってしまった人にもう一度来たいと思ってもらえる町になったらといいなと思います」とふるさとへの思いを語ってくれました。

■大槌みらい新聞の現在〜現地責任者・松本裕樹さんより〜

この日は前日に東北地方で津波警報・注意報が発令される強い地震があったばかりで、大槌町にも津波注意報が出されました。地震発生後、松本さんは取材のためすぐに災害対策本部が設置された役場へ向かいましたが、役場は大槌みらい新聞の拠点から海岸寄りに位置していたため、猛スピードで内陸へ向かうたくさんの車の流れに逆らって進んだといいます。

東日本大震災の後も余震は度々起きていますが、長引く地震により昔のことが思い出されるのか、住民も役場の職員もピリピリしていたという今回の地震。幸い大きな被害はありませんでしたが、昨年の記憶が生々しい中で急いで逃げていたと感じられたと言いました。

活動のトピックとして、大槌みらい新聞の拠点に、新聞配布ボランティアに来て下さったNTTグループから冷蔵庫と電子レンジの寄贈があり、生活も以前に比べて楽になったそうです。また、松本さんやレポーターが普段どのような活動をしているのかについても詳しく説明がありました。

大槌みらい新聞では、町の方に広く発信力を学んでもらい、身近なニュースを発信するレポーターを増やすことを目指しています。松本さんは主に町民向けの写真教室などに取り組んでおり、仮設団地の集会所やレストランなどを会場に、全国から支援として送って頂いたコンパクトデジカメを使って教室を開いています。参加した町民の方が撮った写真をプリントして差し上げると大変喜ばれ、中にはデジカメを買ってみたいと申し出る方もおり、アマゾンで購入して届けることもあると言います。

現在町民レポーターは30名ほどで、熱心に記事を書いて頂いているのはそのうち10名ほど。春までに倍に増やすのが目標とのことです。

最近では町民レポーターをやってみたいという声も出始めており「地道に写真教室を開いている意味もあるのかな」と、松本さんは笑顔で話しました。

■「大槌みらい新聞」の記事を企画してみよう

後半では、大槌みらい新聞の記事を考えるワークショップが行われました。大槌みらい新聞の今後の記事の参考にするとともに、東京や横浜でも大槌関連のイベントなどを取材するレポーターになって下さる方を探し、書くコツを掴んでもらうことを目的とし、「こういう記事を書いてみたい」というアイデアを参加者で考えました。
4つのグループに分かれ、大槌みらい新聞のFacebookページで反響の大きかった記事も参考にしながら町民に喜んでもらえる記事のアイデアを出し合い、最終的に次のようにまとめて各グループで発表しました。

一つ目のグループでは、お店やトイレ情報を載せたお散歩マップの作成や町内の魅力的な人へのインタビュー、福幸商店街のリレー記事、動物の飼い主に動物の目線での町民レポーターをお願いするなどユニークな企画が提案されました。

二つ目のグループからは、「私の考える未来の大槌」という企画や同じくかつて震災被害を受けた阪神淡路、中越地方などからのメッセージ、大槌の名産物を紹介するネットショッピングのコーナー。大槌町出身の人気民謡歌手・臼澤みさきさんの活動を紹介する特集「今月のみさきちゃん」は松本さんにも好評で、実際に大槌みらい新聞で採用しましょうかという話になりました。

【臼澤さんについての記事はこちら】

三つ目のグループでは「大学と大槌町」「森林づくり」「地震と情報」「今後の観光」「交通の今後」「大槌町のボランティア状況」「大槌高校おすすめグルメ」「町民日記」「漁業での一コマ」などの意見が出ました。また町民が自由に思いを書くコーナーを作り、ネット上でも公開して町づくりへの夢が見られるようにするという企画も出ました。

四つ目のグループには大槌町出身の参加者も多かったことから、震災前と今の大槌がどう変わったのか、暮らしだけでなく町民の感情にも近付く企画や、大槌町の歴史、大槌から東京などへ出て活躍している人物への取材など、交流に的を絞った意見が出されました。

最後に、松本さんが、人の話や名所・食べ物や料理などの観光の話題、また文化・歴史的な内容、町の将来像も含めた住民の生の声といった分野のアイデアが多く出たので、こういったことを町外の人にFacebookでも紹介できれば、いいねボタンを押してもらえるのでは、とまとめました。

今後参加者レポートを公開する予定ですので、ぜひ御覧ください。
(学生運営委員・高橋真歩)

【関連】

【支援のお願い】