#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

アスリートも発信力を高めよう ATHLETE DAYでソーシャルメディア活用講座を行いました

日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)は5月7日、陸上選手の為末大さんや競輪の長塚智広さんが、つくるアスリートが交流し、社会と広くつながる場をつくるコミュニティであるAthlete Society主催の第7回ATHLETE DAYソーシャルメディア活用の講座とミニワークショップを行いました。

■オリンピックでも推奨されるソーシャルメディア
代表運営委員の藤代がツイッターを中心にソーシャルメディアの基本的な使い方について説明を行いました。

ソーシャルメディア利用が正式に推奨された7月から開催されるロンドンオリンピックに向けて、国際オリンピック委員会IOC)が定めたオリンピックでのソーシャルメディア利用のガイドラインを紹介。 ガイドラインでは、写真投稿は可能だが、マーケティングなどの商業利用や動画、オリンピックのロゴ利用やドメイン名称への制限が設けられていますが、個人利用は推奨されています。

スポーツ選手のソーシャルメディア利用の可能性については、アスリートが自分で情報発信することで、間違ったマスメディアの情報を訂正やファンに直接メッセージを届けることができる。また、スポーツ以外の関心や、自分の一面を知ってもらうことができ、多様なジャンルの人と繋がっていくことでセカンドキャリアを考えていく事にも役立つという話がありました。
逆にソーシャルメディアの危険性について。炎上は、すぐそこにある危機で、特にスポーツ選手はオリンピックなどで突然注目されることもあるため、過去の書き込みや写真の点検を行うように促しました。

■熱気溢れるワークショップ
講義の後は、運営委員もサポートして、他者紹介のミニワークショップを行いました。2人1組になってお互いをインタビューし、相手を紹介する「○○な〜さん」という短いコピーを考えます。
15分ほどの短いワークショップでしたが、約100人の参加者が盛り上がり、部屋の温度が急上昇。汗をかきながらのワークショップとなりました。

「趣味はチーズケーキづくりのアメフトプレーヤー〜さん」「大きな目と口で世界を励ます〜さん」「車券も投票も大切な一票、〜さん」。などの紹介がありました。JCEJが協力した第1部はこれで終了。参加したアスリートからは「発信力は重要なので大変参考になった」「さっそくTwitterのプロフィールを見直しました」などの反応が寄せられました。JCEJでは引き続くアスリートソサエティと協力して、アスリートの発信力を高める取り組みをして行く予定です。

■アスリートの被災地支援報告
第二部では、東日本大震災で立ち上がった「TEAM JAPAN」というプロジェクトが1年間行ってきた支援の報告や、被災地の現状などアスリートソサエティのメンバーの方や支援に関わってきたゲストのトークセッションが行われました。

TEAM JAPANは、「アスリートはいつも応援されているけど、今度はアスリートが応援する番だ。選手達が集まって何ができるのか?」という思いから生まれたプロジェクト。ジャストギビングと協力した寄付のプロジェクトから始まり、1度だけではなく10年支援を続けるという目標をたて、相馬高校に継続的にアスリートが訪問し、陸上の指導などスポーツに関わった支援を行っているそうです。長塚さんは「賞金を稼いで相馬に行こうと本気で思うようになり、実際大会で優勝もできた。被災地への活動をあきらめないで続けていきたい」と話していました。

パネルディスカッションでは実際に支援を行っている選手たちから支援に対する思いが話され、「今後何が求められ、何をすべきか?」というモデレーター為末さんの問いかけに、800メートル日本記録保持者の横田真人さんは「行かないと見えないことはたくさんある。悩む前に行動することが大事」、元バスケットボール選手の神事真紀子さんからは自身がデザインしたリストバンドを販売して活動資金を集めながら支援を行っている事例が紹介されました(参考:リストバンドのご紹介!
為末さんは「お金を下さいというのではなく、社会が何をアスリートに何が求められているか、そして何を提供できるか、アスリートソサエティとしても考えていきたい」と締めくくりました。

さらに、 日本人初のクオーターバックとしてNFLアメリカンフットボールのプロリーグ)プレイヤーを目指し、挑戦に必要な資金をクラウドファンディングで集めている井上友綱さんの紹介があり、サポートをお願いしたいという呼びかけがありました。
(学生運営委員 木村 愛)
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