#JCEJ 活動日記

日本ジャーナリスト教育センター(Japan Center of Education for Journalists)の活動を紹介しています!

ジャーナリストキャンプ2日目、取材に同行しました(福武)

「ジャーナリストキャンプ2011飯南」の2日目。参加者が島根県飯南町を舞台に各自の企画に基づいて取材をしました。田中さんと明知さんに密着しました。

朝9時。小雨が降る中、田中さんは飯南町志津見にあるうぐいす茶屋に到着しました。島根出身ですが普段は東京で仕事されている田中さん。飯南町の山々を眺めて心が落ち着くと言います。

田中さんのテーマは志津見ダム。昨年完成した志津見ダムによって集団移転を余儀なくされた住人に取材を開始。取材中の田中さんはハイテンション。
「えー、そうなんですか!」
驚きを隠さずに声をあげる田中さんに、最初堅い表情の住人も次第に笑顔が増えているように感じました。しかし、「移転するときにお金をもらって良い思いをしたのでは、と周りから言われて、嫌な思いをしたことはないですか」と聞きにくい内容も聞いていきます。

田中さんが記者として大事にしていることは「地域に住む一人一人の人生を応援したい」だそうです。

お昼1時。午後からは明知さんに同行しました。明知さんは田中さんと対照的で穏やかで落ち着いたインタビューをされる方でした。地域で運営するオンデマンドバスについて取材をしていました。
オンデマンドバスは片道200円。集落に住んでいる高齢者の方の重要な足として飯南町で利用されています。
アポなしで取材を試みた程原地区は、車がやっと通れるほどの山道を抜けると牛の鳴き声が響く限界集落が広がっていました。明知さんは畑仕事をしている女性の高齢者の方に取材を開始しました。明知さんは自身の祖父を語りながら女性が話しやすいように工夫をしていました。

田中さん同様、明知さんにも記者として大事にしていることを質問しました。答えは「語り継ぐとは何か」。広島における平和、原爆について取材していきたいという明知さん。人が人に語り継ぐことの意味を考えたいとのことでした。

(早稲田Jスクール 福武 亨)

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